宇都宮大学大学院 国際学研究科 博士前期課程・博士後期課程 2016
10/12

博士後期課程10▲サ・ソチア○国際学研究科博士後期課程【修了生】 私は2008年4月に宇都宮大学大学院国際学研究科博士後期課程に入学しました。宇都宮大学を選んだのは、第一に、宇都宮大学の国際学部では、自分の研究したい社会関係分野があったからです。第二に、宇都宮大学在学の友達からは、宇都宮市は住みやすいところ、宇都宮大学では、多くの留学生と交流できる機会が多い、先生方も優しく指導してくださるなどの情報を得ました。これらの情報を収集してから宇都宮大学で自分の研究と国際的な知識を広げたいと思い、入学しました。 博士後期課程では、「内戦後カンボジア農村における土地所有と経済」という研究テーマを決定しました。カンボジアでは、土地問題は深刻な社会問題になっており、このテーマは重要なテーマと考えられます。 国際学研究科では、国際文化や社会、経済などの専門分野の先生方がいらっしゃるため、国際的な知識を得る可能性が非常に高いと実感しました。特に博士後期課程では、指導教員方が熱心に指導してくださいました。博士論文を執筆する過程では、3名の指導教員の他、多くの先生方から貴重な助言をいただきました。 このように、国際学研究科では、多くの先生方と付き合いでき、研究にはとてもプラスになりました。そのおかげで、博士論文を完成し、博士号取得後、自分が少し自信を持つようになりました。これから研究機関や教育機関に仕事をしながら、日本とカンボジアとの友好を深めたいと考えております。博士後期課程修了生からの声陳 懐宇○国際学研究科博士前期課程 【修了生】 (国際社会研究専攻・第12期生)○国際学研究科博士後期課程 【修了生】 私の出身地は中国黒竜江省大慶市(大慶油田)です。2008年7月に、中国のハルピン理工大学の日本語学科を卒業し、同年の10月に研究生として宇都宮大学国際学部に入学しました。 博士論文のテーマは「中国石油エネルギー産業における企業の社会的責任(CSR)に関する研究」です。中国石油企業がどのように他のエネルギー消費国との協力を強化し、先進的なエネルギー技術の開発・普及を促進するかについて、現地調査を通じ、CSR遂行の視点から検討するものです。目下、2014年12月の論文提出に向けて、指導教授の中村祐司先生の指導のもとで精一杯頑張って博士論文の完成を目指しています。 まさに「光陰矢のごとし」で、2008年9月に来日してから6年以上が経過し、感無量の思いがあります。博士後期課程入学は自分にとっては新たな挑戦の道であり、自分探しの道でもありました。生まれ育った第1の故郷である中国、そして僕を留学生として成長させてくれた第2の故郷である日本は、お互いに隣国として末永く友好していくことを強く願っています。石油エネルギー分野での研究を通じて、微力ながらエネルギー消費・石油輸入大国である日中両国のエネルギー分野での協調・協力に貢献したいです。金 多希○国際学研究科博士後期課程 【修了生】 12年前、校庭の桜が咲き、暖かな春の風とともに期待と不安を抱きながら宇都宮大学の生活をスタートしました。きっとこんなに長い年月を宇都宮大学にお世話になるとは、その時には思いもしなかったのでしょう。 国際学部から国際学研究科博士前期課程へ、また、国際学研究科博士後期課程に進学し、研究を深めながら、時にはより頑張ろうと気を引き締めたり、時には停滞しているのではないかと思い、また、より良い結果を出したいと焦ったりしました。しかし、指導教員の細かなご指導をはじめ国際学部の先生たちと仲間のアドバイスなどを通して、自分の考えがさらに深まっていくことに気がつきました。そして、それを研究に活かしていく自分も発見できました。もしこのような時間がなかったら、もし少しでも短かったなら、きっと今の自分が分からないまま過ごしているのではないかと思います。 宇都宮大学で様々なことが共有できる多くの人々に出会えたことは、自分にとって一生忘れられない大切なものであり、大きな収穫でした。これからも、この思いを忘れずに前へ進めていきたいと思い、来年も宇都宮大学で今度は学生ではなく非常勤講師として春を迎えます。崔 寶允○国際学研究科博士後期課程【修了生】 宇都宮大学の姉妹校である韓国の祥明大学で日本語教育学科を卒業し、国費研究留学生として国際学研究科に入学しました。博士前期課程と博士後期課程を経て今年の4月から国際学部の非常勤講師として『朝鮮語基礎ⅠとⅡ』を担当しています。博士論文では韓流ドラマの日本における社会的インパクトを手がりとして、「家族」、「女性」、「性」という視点からさまざまな作品の類型化を行い、現在進行中の文化現象について分析しました。 宇都宮大学は世界の30大学と大学間交流協定を締結しています。在学中は世界各国の友達と文化交流をすることが何よりも楽しみでした。アットホームな雰囲気のキャンパスと優しく面倒見のいい先生たちに恵まれ、研究に精進することが出来ました。論文を書き上げていく過程で試練もありましたが、先輩と後輩、仲間、先生たちに助けられ乗り越えることができました。宇都宮大学で培ったものを糧にし、これからも研究と教育を頑張っていきたいと思います。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 10

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です