宇都宮大学大学院 国際学研究科 博士前期課程・博士後期課程 2016
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博士前期課程6▲森下 順子○国際文化研究専攻 【修了生】私は社会人入試で入学しました。私は「発達障害児をもつ母親のストレス」について研究しています。私は主婦であり母親であり時々実家の手伝いもしています。そんな私の学生生活は大学院に通学する日と通学しない日では次のようになります。まず、通学する日は週に3日あります。午前6時30分までに家事(洗濯、夕食作り)を済ませます。そして7時に家を出ます。大学院では授業に出席したり、図書館に行ったり、研究室に行きます。家に帰るのはだいたい午後6時から8時過ぎです。次に通学しない日ですが午前8時30分までに家事を済ませ、午後12時30分までの4時間課題や自分の研究をします。その後は自由時間です。大学院の先生方は学問においてプロでいらっしゃるのは勿論ですが研究についてだけでなく私的な悩みや相談にものってくださるので安心して研究を進められます。また、国際学部には多くの留学生がいらっしゃるので刺激があります。図書館は充実しています。大学院生用研究室もあります。私は長期履修学生制度を利用しています。4年間大学院に在籍できますので、無理なく研究できます。胡 俣○国際社会研究専攻 【修了生】NONG THI BICH(ノン ティ ビック)○国際社会研究専攻 【修了生】今井 淳雄○国際交流研究専攻 【修了生】私は、国際交流・協力関係の仕事につくことを目指して、国際交流研究専攻に入学しました。修士課程在学中は、グローバルマインドを養う「国際キャリア開発プログラム」や、農学研究科や教育学研究科など他研究科の関連科目に参加し、国際交流・協力分野で働く上で必要な知識や考え方を身につけるよう尽力しました。その結果、修了後は念願かなって、神奈川県にある自治体関連の国際交流財団に就職することができました。財団では、主に県内の高校生や大学生を中心とする青少年に対して、国際理解教育のプログラムを企画する業務に携わり、県内の国際化推進に努めました。その際、「国際キャリア開発プログラム」で出会った国際機関やNGOの方々ともお仕事をする機会に恵まれ、国際学研究科で培った人脈・知識が大変役に立ちました。その後、もう一度大学院で研究を続けたい、大学教員となって国際社会で活躍できる人材を育てたいと考えるようになり、再び社会人学生として国際学研究科博士後期課程に入学しました。現在は、博士後期課程で研究を続けながら、関西にある大学で教鞭を取っています。みなさんも是非、国際学研究科で自身の新たな価値を探してみてはいかがでしょうか。私が国際社会研究専攻を志望した動機は、環境問題が世界中で注目される現在、日中の対応策の違いを研究したいと考えたからです。国際学研究科では、特色ある独自の研究をする教員がそろっており、豊富な授業科目を履修するうちに、私自身の考え方も変わりました。環境問題の解決策は社会制度や構造と深く関係があるので、単純に対応策の違いを研究するだけでは意味がないということを、履修した科目群から勉強しました。修士論文は、「持続可能な発展のための「市民参加」に関する日中比較~レジ袋有料化政策を事例に~」というタイトルで執筆しました。指導教員のきめ細やかな指導と、他の教員や学生たちからもアドバイスを受けて、研究のモチベーションを維持することができ、構想を何度も練り直し、文章も何度も書き直しました。大変ですが、研究や論文を書くことの楽しさと難しさを学ぶことが出来ました。宇都宮大学大学院での留学生活を振り返って本当に多くの人に出会い、さまざまな経験がありました。それらの貴重な経験を通して、大きく成長できました。私の一生の宝物になると思います。森川 実咲○国際文化研究専攻 【修了生】私は、宇都宮大学国際学部国際文化学科を卒業した後に、卒論のテーマをさらに突きつめていきたいと思い国際学研究科に入学しました。私はBeatrix Potterという人に焦点を当て、彼女が行った湖水地方での主な牧羊法や環境保全活動に関しての研究をしています。このテーマは様々な専門分野の先生方のご指導が必要ですが、研究室の先生だけではなく、他専攻の先生含め、多くの先生方がご指導・アドバイスをしてくださるので、大変助かっています。大学院と学部で大きく異なる点は、自分の意見を述べる場が多くなったことです。そして“学者”としての立場を求められるので、聞き手を納得させられる意見でなければなりません。周りの学生も研究や勉学に意欲のある留学生ばかりなので、数少ない日本人として負けられないという気持ちを抱かせてくれます。大学院に入って、自ら学ぶ機会が増え、学ぶことが心から楽しいと思えるようになりました。 私は2009年の4月に日本に来ました。2013年4月から宇都宮大学大学院国際学研究科に進学しました。現在、「日本におけるベトナム人技能実習生の現状と実態」について研究しています。さらに毎月数多くの各企業に回って企業と技能実習生の間に通訳の仕事もしています。 私は来日した当初、日本語があまり通じないため、授業や生活が大変でした。自分は何をしたらいいのか、何が必要なのかが分からないままアルバイトをし、ボランティア活動をし、その他スピーチ大会や茶道といった様々な事柄に挑戦をしてきました。たとえ失敗しても挑戦し続けることが素晴らしい体験であることを学びました。学校での勉強、実際に現場での調査、研究は当然ですがそれ以外にも自分自身がチャレンジしたいことがたくさんあります。これからもたくさんの人に会って、たくさんの世界を見て、たくさん経験して、失敗もして、たくさん成功体験を積んでいき、後悔しない学生時代を送れるように頑張っていきたいと思っています。屋代 英二○国際交流研究専攻 【修了生】私は青年海外協力隊としてマレーシアで農業や環境分野でボランティア活動をしていました。帰国して2年後に、自身のキャリア向上のため入学しました。国際学研究科で学んだものは、「本質を見極める力」と「型にはまらないアイディア」でした。現在もJICA栃木デスク・国際協力推進員として、市民の国際協力や国際理解教育への参加促進のための業務を行っています。仕事と勉強、時々育児の生活は毎日がエキサイティングでした。指導してくださった先生や職場、家族の理解に大変感謝しています。私にとって青年海外協力隊に参加することは十代からの夢であったものの、実際に任期を終え帰国してみると、通過点にしか過ぎませんでした。しかし、途上国でのボランティア活動経験や現地の人々と過ごした数年間は貴重な経験・時間には変りありません。その数年間で身に着けた、バイタリティー・コミュニケーション能力・異文化適応能力を証明する一つの手段として、派遣国に関する修士論文作成が有効であると思います。自分自身や自分のボランティア活動を客観的に見直すためにも、国際学研究科をお勧めします。博士前期課程修了生からの声

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