宇都宮大学広報誌 UUnow 第44号
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UUnow第44号 2017.11.20●14宇都宮大学演劇研究会が全日本大学生演劇選手権『演劇インターカレッジ2017』(9月2日、東京で開催)で演劇大賞を受賞しました。受賞作はオリジナルの『ぼくらと僕らの秘密基地』で、劇研の有志チーム「 HTTP.jr」のメンバー約20人で創り上げました。大学演劇日本一という快挙を成し遂げた劇研のメンバーに演劇への思いを聞きました。―演劇サークルに入ったきっかけは早川いろんなサークルがある中で、劇研の部室の雰囲気が一番好きで「この人たちと一緒に活動したいな」と思いました。あと、新歓公演を観て「めっちゃ、いいの観た。私もやりたい」という気持ちに。向こう側で人がどんなふうに動いていて、どういうふうに練習しているのか、興味がもくもくわいたので入りました。奥崎小学生の時に観たミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』に衝撃を受けて、「私もあの人たちのようになりたい」と思って中学生のときに演劇部に入りました。高校は演劇部ではなかったのですが、大学では思い切り好きなことをやろうと思って劇研に入りました。高田高専時代も演劇部に所属し、宇大に編入しました。部活動紹介で劇研の作品を観て、その完成度に驚きました。演劇部特有の安心感があって、にぎやかで、みんな仲良し。ここに入ろうと決めました。西園新歓公演を観たのがきっかけです。それまで演劇には関わったことはなかったのですが、初めて観て、すごいと思いました。自分もやってみたいと思って入部しました。江田運命に誘われて。いや、それは冗談。大学で何か自分を変えたいという思いがあって、いろいろサークルを見て回ったのですが、舞台上であればどんな自分を表現しても許されるんじゃないかなと思って演劇サークルに入りました。広沢中学のころから映画を観るのが好きで、「この人の演技すごいな」という感じで、そこから演劇に興味を持つようになりました。高校の時にアガサ・クリスティーにはまって、3年間で全作品を読みました。祖母から「せっかく読んだのなら聞かせて」と言われて、祖母の家に行く前に本の台詞を全部覚えて、聞かせたという思い出があります。そこから演劇をやってみたいという思いがわいてきたんだと思います。村岡アニメが好きで、その中で演じるということに興味を持つようになり、それがきっかけです。劇研に入って、劇を通していろんな人になれること、その瞬間だけでもいろんな人生を体感できるという感覚が楽しくて、ずっと劇研に所属している感じです。山下高校まで運動系の部活をやっていて、大学では文科系のサークルに入りたいと思っていました。私の偏見で文科系といったら演劇という感じで、新歓公演を観にいきました。正直、演劇自体にはそれほど興味がわかなかったのですが、そのとき話しかけてくれた先輩がすごく面白くて、劇研に入ろうと思いました。―受賞作品の舞台は「秘密基地」ですが、テーマや脚本はどのように創り上げたのですか。代表の早川さん早川インカレという宇都宮の外で自分たちの劇を発表して、いっぺんたたかれてみたいな、という感じで作品をつくりました。外の風にあたりに行くというか、ちょっと挑戦的な感じで。何か一つテーマがないと前に進めないと思ってずっと考えていたのですが、ある日、何の関係もない英語の授業のときに、ふと「秘密基地」が浮かんできたんです。秘密基地って、何かワクワクするなと思って。ワクワクするような作品ができると思ったんです。―受賞の感想を。舞台監督の村岡さん村岡他大学の発表を観ていて、これはいけるな、と思いました。宇大の作品は観客に伝わり易い、分かり易いということを心がけていて、観ていた人に伝わったおかげで賞をいただくことができたのかなと思っています。自分たちがやったことがちゃんと観客に伝わり、それが賞というカタチになったということは、とても貴重な体験でした。―これからの夢は。1年生の奥崎さん奥崎インカレは照明担当で先輩方の作品に参加させてもらいました。裏方で観ていたのですが、先輩たちの熱意がひしひしと感じられて、この情熱を語り継いでいかないといけないなというのがすごくあります。私たちの世代もインカレに出場して観客の心を動かす劇をやりたいというのはもちろんですし、個人的には卒業するまでにミュージカルをぜひやりたいと思っています。それから、学内で演劇をもっと身近なものにしたい。構えないで軽いノリで楽しめるような劇をたくさんやりたい。―11月18、19日の学祭公演に向け準備をしているそうですね。意気込みを演出の江田さん聞かせてください江田上演するのは『鳩とか腹とか振り子とか、きっと君の体内には廻るクロニクル』という作品でファンタジーものです。舞台上に一つの世界観を作り上げたい。今までは観客に合わせていた感じですが、観客が自ずと魅き込まれるような劇を作りたい。観客席も含めてすべてを一つの世界にするのが、僕の野望です。早川峰ケ丘講堂で公演します。講堂の雰囲気は劇の雰囲気にすごくマッチするので、ぜひ観てほしいです。最高の舞台にしようと思っています。皆さんよろしくお願いします!前列左から農学部3年 山下未玖/同 3年 広沢匡教/工学部3年高田 凛太郎/同3年村岡佑亮/後列左から国際学部1年 奥崎亜依里/同3年 早川史花/工学部3年 西園友輔/農学部3年 江田宗一郎(宇大「UUプラザ」にて「宇〜太」を囲んで撮影)■宇都宮大学演劇研究会ホームページ=http://www.geocities.jp/u_engeki/■宇都宮大学演劇研究会Twitter=https://twitter.com/gekiken_uu「宇  Volサークル & サークル演劇研究会

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