宇都宮大学広報誌 UUnow 第44号
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UUnow第44号 2017.11.20●6宇大の教育プログラムの特徴の一つである「基盤教育」。豊かな知性と人間性をはぐくみ、専門教育の各分野での学びに繋げるため、様々な魅力的な授業・カリキュラムが用意されています。今回、「自分たちで宇大生のための理想の授業を作りたい!」という熱い思いを抱えた宇大の1年生、2年生が、学生がどのようなことを学びたいか、どのような授業の進め方が効果的か、話し合いながら企画した授業がこの「宇大生の宇大生による宇大生のための理想の授業」です。授業の企画にあたった学生は、担当の桑島英理佳先生の指導のもとティーチング・アシスタント(TA)として授業の運営にあたります。学生有志が桑島先生とともに作り上げた「理想の授業」、果たしてどのような展開になったでしょうか?まずは参加者同士自己紹介。アイスブレイクとして各自の大学生活で大切にしていることの優先順位を発表し合います。メンバーの意外な発表に、新しい気付きと笑いが……。グループでの話し合いに慣れてきたら、知っているようで実はまだよく知らない、宇大の設備や教育についていろいろ調べてみます。学内を探検したり、職員さんに直接お話をお伺いしたりしました。ここでの調査や気付きが、この授業の最終目的である「宇大に足りないものを考え、その解決のための企画提案」に繋がってきます。引き続き、この授業のもう一つのテーマである「多様な意見を通して自分の価値観を豊かにする」ためのグループワークが展開されます。普段のまじめな?授業ではあまり取り扱わない、だけどとっても大切なテーマについて話し合い、それぞれの意見を聞きながら自身の思考の幅を広げていきました。同時に、グループワーク、話し合いの手法についても実践を重ねることで理解が深まっていきます。前半の授業での学びを活かし、「宇大に足りないものって何だろう?」というテーマでみんなで話し合いました。それを踏まえ、宇大をもっとよくするためのイベント企画案をみんなで作り上げていきます。授業開始!〜3日目まで授業も中盤!4日目〜5日目キャリア教育・就職支援センター就職に(も!)強いんです̶ 宇大生のリアルな実力とキャリア教育・就職支援体制 ̶EnglishProgram UtsunomiyaUniversityof基盤教育EPUU StaEPUU StaE    PUUSEnglishProgram UtsunomiyaUniversity●アクティブラーニングとは一方的に授業を聴くだけで終わりにすることなく、学生自身が課題を意識したうえで、主体的に学ぶ学修スタイルを指します。宇大では、授業で学ぶ「知」を実際の「行動」に結びつけていくための能力「行動的知性」を培うことを重視しており、各授業で様々なアクティブラーニングが展開されています。教員と学生、または学生同士のコミュニケーションを大切にした、グループワークやプレゼンテーション、実験、実習など様々なアクティブラーニングの技法があります。今回の「理想の授業」でもTAの皆さんが考えたオリジナルのアクティブラーニングの技法が取り入れられ、受講生の満足度は高かったようです。●ファシリテーションとは?アクティブラーニングで大事なのは、ファシリテーションという話し合いのやり方です。みんなが意見を言いやすい環境、雰囲気づくりをして活発な意見を引き出して議論を深め、お互いが学び合うような関係性をつくっていく進行役をファシリテーターと言います。議論の場のみんながファシリテーターになったつもりでいれば、話し合いはとてもうまくいきます。ぜひファシリテーターの基本を身につけましょう。●付箋と模造紙を活用したグループワーク模造紙と付箋はグループワークに役立つツールです。コモンズにも常設してあるので自由に活用していただきたいですね。いきなり話し合いをスタートするのではなく、まずは1人ずつアイディアや意見を付箋に記入します。アイディアは「質より量」と捉え、思いついたこと何でも気にせず記入することで、後で良いアイディアに繋がるかもしれません。口頭での話し合いの場合、多数派が目立ってしまいがちですが、付箋に記入することで少数派にも目が行きやすくなります。模造紙はグループで1つの大きなメモ用紙と捉え、みんなでメモを書き込みながら話し合ったり、付箋を貼ったりすることで、意見の関係性を把握しながら話し合いの流れを視覚化でき、記録にもなります。桑島先生のアクティブラーニングTips大学生にとってアルバイトとは?どんなアルバイトがブラックバイトなの?オタクの定義って何?-2-⇨⇨第1回9月14日/第2回9月15日/第3回9月19日第4回9月20日/第5回9月21日/第6回9月22日

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