宇都宮大学広報誌 UUnow 第46号
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9●UUnow第46号 2018.7.20教育学部学校教育教員養成課程1年 須賀はるか大学の授業は教室での座学がほとんどですが、農場実習では実際に自ら体験することで、農業の大変さや生命の重みなどを体感することができます。そしてなにより、動物と触れ合えることがすごく楽しいです。私は小学校の教員を目指しています。給食の食材がどのように生産されているのか、子ども達に実感を持って伝えられる教員を目指して、農場実習に参加しています。農学部農業経済学科1年 毛利颯汰これまで農業体験の経験はなかったのですが、野菜果実の手入れやウシとの触れ合いといった実習を通して、自分たちが動植物によって生かされているということを改めて実感し、今まで以上に農業について真剣に考えるきっかけを得ました。大学では日本が抱える農業問題について学び、将来的には農業分野で起業したいと考えています。実習には、農家の方々の気持ちを理解できるように、ということを意識して参加しています。農学研究科生物生産科学専攻修士課程2年 芦部詩織現在、ヒトの不妊治療分野で活躍している顕微授精技術をテーマにウシを対象として研究を行なっています。学部時代の農場実習では、ウシやヒツジなど産業動物に関する現場の最前線を実体験することができ、とても印象に残っています。また、附属農場ではウシを用いた受精卵移植やヒツジを用いた再生医療の研究が世界レベルで行なわれています。学部生の時に実習でこのことを知り、産業動物が科学の発展を担っているということに感銘を受け、今の研究室に所属しました。農場実習での体験は、宇大生としての修学に大きな影響を及ぼしますし、その後の社会人としての生活にも必ず活きてくると感じています。■食と生命のフィールド実践実習■コア実習農学部の必修科目で、全学科の学生が1年生のときに必ず履修する科目です。農作物や家畜の管理を通じて、農学部に在籍する学生が共通して身に着けるべき農業や生物生産の基礎を学びます。■フィールド実習Ⅰ・Ⅱ農学部生物資源科学科の必修科目で、主に2年生が履修します。植物分野と動物分野のどちらかを選択し、コア実習よりも専門的な内容の実習に取り組みます。■食と生命のフィールド実践実習すべての学部に所属する1年生が選択できる基盤教育のアクティブラーニング科目として、前期に開講している農場実習です。私たちの生活を支える食と生命について、農業を題材として体験的に学ぶことを通じて、感じ・考え・行動する、人間力を高めることを目指しています。学生たちの声「食と生命のフィールド実践実習」の一日■農学部附属農場家畜繁殖生理学研究室① 13時15分にスクールバスが到着(峰キャンパスから約25分)② 更衣室で着替えた後、13時30分から実習に関する事前講義を受講③ 乳牛舎で乳牛の給餌④ 給餌が完了したら放牧中の乳牛を牛舎へ移動⑤ 乳牛の食欲を観察⑥ ウシの人工授精技術の解説と見学⑨ ヒツジ舎の給餌と清掃この日の実習テーマは「ウシとヒツジの飼養管理」です。⑩ 最後に質疑応答が行われ、着替えて15時30分にバスで出発⑦ 和牛の飼養管理⑧ ヒツジの毛刈りープロ仕様のバリカンを使用ー

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