宇都宮大学広報誌 UUnow 第47号
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2019年4月に開設予定の新大学院「地域創生科学研究科」について、本学副学長の川田重夫教授から話を伺いました。また、本研究科で最先端レベルの研究を展開している光工学プログラムの山本裕紹准教授、分子農学プログラムの煉谷裕太朗助教と、研究室の学生たちに話を伺いました。地域創生科学研究科は新しい課題に対応するため、専門分野だけではなく多面的な視野を持った幅広い人材を育成することを使命としています。「社会デザイン」と「イノベーション」を両輪に、専門領域の壁を低くして文理融合、分野融合による学際領域の教育研究を発展させます。異分野の学生、教員がお互い刺激し合う中で成長していくことを期待しています。特徴的なものとして学際的思考力と実践力を養成するリテラシー科目を4科目(必修)用意しています。特にユニークなのが合宿形式の『現代社会を見通す:生命と感性の科学』です。文系や理系の学生が一緒に、21世紀の人間社会を考える基盤として生命と感性の素養を深めることによって、根源的視野と俯瞰的視野の涵養を図ります。専門が異なる学生間の意見交換やグループワークを通して分野横断的な思考力やコミュニケーション能力の伸張を図ります。『地域創生のための社会デザイン&イノベーション』は、一つのテーマに対して社会デザインとイノベーション両方の観点から講義し、それを受けて学生が分野横断でグループ討論を行います。取り上げる6つのテーマ「社会福祉」「人間」「防災」「環境」「ものづくり」「農林業」は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に設定されています。この科目と『グローカルな視座を養う』の授業は双方向遠隔講義システムにより、峰、陽東両キャンパスで展開され、全学生が一緒に受講します。もう一つは修士2年で受講する『アカデミックコミュニケーション』という科目です。各学位プログラムが主宰する「オープンゼミ」により行われます。学生が自らの研究を発表する場には異分野の学生や教員も集まり、ディスカッションします。異分野の人にも分かるようにプレゼンテーションをしなければなりませんし、様々な指摘を受けることもあるかもしれません。しかし、そのような場によって学生には成長してほしいと思います。境界・学際領域の教育研究を発展させるため社会デザイン科学専攻、工農総合科学専攻それぞれに「研究コーディネーター」を配置し、自らの研究に対してアドバイスを受けたい場合、適任の先生につなぎ研究アドバイザーになっていただきます。複数の教員に指導を受け研究の幅を広げるという体制も用意しています。社会人や留学生に対応した仕組みも作りいろいろな人に幅広く学んでいただける社会に開かれた大学院ができたと思います。UUnow第47号 2018.11.20●4副学長 川田 重夫 教授地域創生科学研究科地域創生科学研究科地域創生科学研究科総合大学では例を見ない大学院の全学統合を実現入学定員335名地域創生科学研究科(修士課程)高度な科学リテラシーとして、学際的思考力と実践力を養成地域創生リテラシー工農総合科学専攻入学定員258名(工農融合による学際領域)地域イノベーションの創造を支える教育研究の推進光工学プログラム分子農学プログラム物質環境化学プログラム農芸化学プログラム機械知能工学プログラム情報電気電子システム工学プログラム農業生産環境保全学プログラム森林生産保全学プログラム社会デザイン科学専攻入学定員77名(文理融合・分野融合による学際領域)地域・国・世界の発展・創生を支える教育研究の推進コミュニティデザイン学プログラム農業・農村経済学プログラム建築学プログラム土木工学プログラム農業土木学プログラムグローバル・エリアスタディーズプログラム多文化共生学プログラム地域人間発達支援学プログラム

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