宇都宮大学広報誌 UUnow 第45号
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UUnow第45号 2018.4.20●8■自ら学ぶことのおもしろさを知る|宇大ではどんな学生生活を送られていましたか?勉強もサークル活動も非常に充実していました。教育学部は個性豊かな先生が多く、所属していた社会科以外の先生にも幅広く学びました。特に思い出に残っているのは、自分が4年生の時に仲間と作った勉強会ですね。特にテーマを決めず、自分たちで学びたいことを深く掘り下げていくという勉強会でした。哲学の山田有希子先生(宇都宮大学教育学部准教授)が相談役を引き受けてくれました。山田先生は見た目とてもクールな印象ですが、内面はとても熱い思いを持った先生で、学生の中途半端な議論には厳しいコメントをしていましたよ。一方で面倒見もとても良くて、故郷・三重の松阪牛を学生たちのために取り寄せてくれて、みんなですき焼きをしたことをよく覚えています。サークルはプロレス研究会でした。残念ながらひざにけががありレフェリーとしての活動でしたが、レスラーより派手に立ち回ったりして目立ってましたね(笑)。自分たちで興行を計画してチケットを販売したり、ポスター作成を美術科の学生に頼んだり、興行のためにはなんでもやりました。サークルメンバーとの交流は今も続いています。プロレス研究会なしには私の宇大ライフは語れませんね(笑)。宇大は文系から理系までいろんな学部があり、多様な学生、先生たちがいる環境でした。そんな中で学生の自主的な活動を支援する伝統があるように思います。この自由さが今でも本当に素晴らしいと思いますね。■東北の後輩たちの学習環境整備にチャレンジ|現在のお仕事に携わるようになったきっかけはなんですか?またやりがいを感じたエピソードなどはありますか?東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町。教育学部OBの渡邊洸さんは、「どんな環境に生まれ育っても『未来は創り出せる』と信じられる社会」をめざす「認定NPO法人カタリバ」が、町、学校、地域と協働して運営する被災地の放課後学校「コラボ・スクール女川向学館」の責任者として子どもたちの心のケアや学習支援活動を続けている。(写真左から渡邊 洸さん、取材アシスタントの教育学部学校教育教員養成課程2年 中田 美沙季、同学部総合人間形成課程4年川崎 志織、同4年 山田 絢音/取材 2018.2.13)PROFILE1983年生まれ。岩手県北上市出身。宇都宮大学教育学部卒、北海道大学公共政策大学院修了。大学院で地域資源を活用したまちづくりについて学んだ後、経営コンサルタントとして地方自治体の行政改革、業務改善を支援。以前より地元へ戻ることを考えていたが、東日本大震災からの復興を支援することが先決と考え、2013年2月より女川向学館で東北の後輩たちの学びを支援する。東北各地に必要とされるような、まちと連携した新しい学びの形を作るべく奮闘中。Wングス認定NPO法人カタリバOB.OG. INTERVIEWKou WWATANABE渡邊 洸地域デザイン科学部コミュニティデザイン学科棟地域デザイン科学部コミュニティデザイン学科棟向学館の教室で本学学生からインタビューを受ける渡邊さん認定NPO法人カタリバOB.OG. INTERVIEWKou WATANABE渡邊 洸地域デザイン科学コミュニティ地域デザイン科学部コミュニティデザイン学科棟教員になる夢が叶いました教員になる夢が叶いました答えのない世界に立ち向か失敗を恐れず挑戦する姿勢が未来を切り開く失敗を恐れず挑戦する姿勢が未来を切り開く教育とは支援すること」。恩師の教えを胸に、の子どもたちのを拓く教育とは支援すること」。恩師の教えを胸に、の子どもたちの未来を拓く「ナナメ「ナナメのの関係関係とと本音本音のの対話」対話」によるによる子子どもたちへのどもたちへのサポートサポート~被災地~被災地のの子子どもたちのどもたちの未来未来をを拓拓くためにくために~~「ナナメ「ナナメのの関係関係とと本音本音のの対話」対話」によるによる子子どもたちへのどもたちへのサポートサポート~被災地~被災地のの子子どもたちのどもたちの未来未来をを拓拓くためにくために~~復興のシンボル「シーパルピア女川」で

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