宇都宮大学広報誌 UUnow 第48号
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● 授業概要※学生の学年は取材当時のものです。国際学部 機械システム工学科国際学部 機械システム工学科教育学部 地域居工学研究科 機械 Academic English ReadingAcademic English Reading国際学部国際学部 学術英語講読学術英語講読教育学部初等理科教育法教育学部初等理科教育法部 生命化学科 生物化学 Ⅰ理論と実践を往還する授業(教育実践高度化専攻)教職大学院 応用化学科化学プロセス工学済学科 会計学 国際学部国際学部 多文化共生論多文化共生論国際学部国際学部国際政治論国際政治論国際学部国際学部 国際政治論国際政治論専門分野:社会学、政治学、国際関係論授業科目:基盤/国際政治史:学部/国際政治論、近現代中国論:大学院/東アジアの国際関係と地域、現代中国政治論● 学生から●様々な国際政治の問題を、それぞれの国がどのような考えの下に動いているのか、具体的な例題から入っていくので理解しやすい授業です。元々、政治は何かを解決しなければならないものだと考えていました。しかし、それはあくまでも最終目標であって、様々な制約がある中で最も良い選択肢を選んでいくのが政治だというように自分の考えが変わりました。●元々戦争の歴史等に興味がありました。この授業では具体的事例だけでなく、抽象的な図なども使い政治の関係性が解説されます。その図がどのような国際関係に当てはまるのかを自ら考えることで、より普遍的に理解できるようになっています。私は世界史も好きなのでその流れも当てはめながら自分で考えることができました。●中国の高校を卒業して、日本の宇都宮大学に入学しました。この授業ではアクティブラーニングや映画についての課題などもありますが、通常の講義形式も先生の学術的な系統がわかる良い授業だと思います。自主的、能動的な学習の大切さを先生に教わりました。国際政治や歴史に関係がある本を読むなど、普段の生活の中で国際政治について考えるようになりました。●この授業で学んでほしいことは、主に2つあります。1つは、政治の難しさを考えてもらうこと。人類の長い歴史を見ると、完全に平和な時代はありませんでしたが、かといって争いばかりというわけではありません。授業では物事を発想するときの根本的なあり方を最初に説明し、それから政治や社会の話をします。例えば国を守る時には、その構えが必要になります。必要な場面においてはきちんと議論されなければなりません。普通の人々にはあまり理解してもらえないことも政治には必要とされる場面がある、それが国際政治の難しさです。もう1つは、現代的な価値観だけで物事を判断しないということ。物事を変えていくことが、全て良い方向に行くとは限りません。そして変えるときの情熱のみで満足してしまうこともよくありがちです。それが良くない結果を生むということが政治においては多々あります。古くから受け継がれてきた考え方というのは、様々な人や時代を経ても残っています。自分が当然良いだろうと思っていることが、実はそうではないかもしれない。たとえ現代的な問題であっても、過去に積み重ねられてきた蓄積と向き合って物事を考えることが重要です。松村史紀准教授● 教員から●もともと文化などに興味があって国際学部を志望しました。国際政治は正直苦手意識があったのですが、先生の授業では映画を見たり、有名な歌の歌詞を使って授業をします。それらと国際政治の問題を結びつけて考えることでよりわかりやすくなっています。政治学系の学問が苦手の人でも、考え方が変わるような授業です。おのおのの理想を掲げるのも政治の役割であるし、実情に合わせてその理想を値引きするのもまた政治の務めです。頼りになる中央政府のいない世界「国際政治」において、どうすればこの理想と実情の対話が成り立つのだろうか。理論と現状をともに学びながら、この課題に取り組むことがこの授業の目的です。同 1年 菊池 蓮国際学科2年 稲川 星同 1年 遅宸琳同 1年 本多 芙未UUnow第48号 2019.4.20●10

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