3●UUnow第50号 2020.4.20授業も楽しかったけれど、私は研究室が大好きでした。当時は宇大にドクターコースがなく博士号は取れませんでしたが、就職して新潟工場勤務時代、土日を利用して長岡技術科学大学に通い47歳の時に念願の博士号を取得しました。宇大での学びがあったからこそ実現できたと思っています。■人との出会いを大切に、持続可能な経営を目指してこの会社は88年の歴史がありますが、１００年、２００年と継続させていくためには持続的な、長期的な経営ミッションを掲げていかなければなりません。特に今は、ESG（＊）あるいはSDGsを念頭に置いた経営、環境に配慮し社会に貢献できる会社の仕組みを毎日考えています。これからの企業はこういったことに取り組まなければ優秀な人材は入ってこないし会社を継続させることが難しくなってきます。みを相談できる人がたくさんいればそれだけ解決が早くなります。そういう意味でも、今の時代はダイバーシティ（多様性）が必要になっているのだと思います。■仕事は社会貢献、一生仕事をしていきたい学生時代そして現在のやる気の源になっているのは、やはり好奇心でしょうか。常に新しいものを求めたい、「今の自分じゃだめだよね」というところがあります。今の私のミッションは後進を育てて彼らにバトンを渡していくことですが、その次のことも考えています。まだまだ、やりたいことがたくさんあります。仕事はある意味で社会貢献ですから一生仕事をしていきたいです。 今の時代は手がけたミッションを成果として表し、そこでコンプレイン（改善要求）されてまた一段ステップアップする。その繰り返しです。毎日が勉強です。■学生時代にしかできないことに打ち込もう―宇大生たちへのメッセージ―望むことはたくさんありますが、一番は自分がやりたいことを徹底的にやってほしいですね。考えているだけではなく、実行に移していくことが重要です。いろいろチャレンジしていく中で「これは自分には合わない」とか「これは、企業を継続させていくにはもちろんイノベーションも重要なのですが、やはり人が大切です。私は人とコミュニケーションをとることが大好き。「人との出会い」を自身のテーマにしています。若い人とコミュニケーションをとり、チームで様々なことに取り組む。宇大でも農・工の連携が盛んですよね。今はコラボレーションの時代で、チームをつくって様々な研究をしていくことによってイノベーションが創出されています。大学時代の論文も研究室の仲間と一緒に取り組んだ実験の成果があってはじめて書くことができました。たまたま論文のファーストネームが私であっただけで、そこにはみんなとのつながり、協力があったのです。■今の時代はダイバーシティが必要異業種交流を自ら仕掛けてやっています。待っていても多種多様な人たちと出会う機会はやってきませんから。皆さんは皆さんの中でのネットワーク、つながりを大切にしてください。難しく考えなくても今はLINEとかがあるじゃないですか。人とのつながりをつくっていけることがこれからより重要になってくると思います。社会が複雑になってきてつぶされそうになることもあります。そんなときに精神的な悩みや仕事の悩取材を終えて工学部応用化学科３年 吉田優佳私は様々なことに興味があるものの、やりたいことが定まっていなくて、チャレンジするところまでいっていません。内山さんのお話を聞いて、やはり行動に移していこうと思いました。これからたくさんのことに挑戦していきたいです。 同 山本樹理もうじき４年生になりますが、今回の取材をきっかけに、人とのコミュニケーションをより大切にしようと思います。本当に貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。おもしろい」とわかってきます。何か一つのことに打ち込んだ経験がある人は考え方にしっかりとした軸があります。学生時代にしかできないことをとことんやってみる。そうすれば卒業して会社に入ってから必ず伸びます。でも会社は手取り足取り教えてはくれません。辛いけれど自分で勉強するしかありません。興味を持ったことを徹底的にやってみる。そうすれば自ずと道が開ける。それが私の人生哲学です。＊ESGとは、環境（Environment）、社会（Social）、統治（Governance）の頭文字を取ったものです。今日、企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まってきています。株式会社Ⅰサカタのタネ掛川総合研究センター 副場長Manabu KAWAMURAOB.OG.INTERVIEW川村 学OB.OG. INTERVIEW農林水産省食料産業局長Eietsu SAKURABA櫻庭 英悦株式会社ニトリホールディングス代表取締役社長 OB.OG. INTERVIEWToshiyuki SHIRAI白井 俊之OB.OG. INTナイス株式会社代表取締役社長 Masayuki SUGITA杉田 理之日代U内日本ケミコン株式会社 代表取締役会長 Uchiyama Ikuo内山 郁夫 OB.OG. INTERVIEW
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