宇都宮大学広報誌 UUnow 第51号
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●体育の授業で準備運動が形式的になっていることが問題視されています。主運動を主体的に楽しく行うためには授業の最初からそういう流れを作っていくことが大切だと考え準備運動について研究しています。外部の研究会にオンラインで参加していろいろな先生方の話を聞く機会が増えました。コロナ禍の中で新しい体験ができているということを感じます。●教師が体育授業計画を作る際の思考過程について、授業スキルが高い熟練の先生を対象にしたインタビューを中心に研究を進めています。自分が実際に学校現場に立った時に活かすことが出来ればと考えています。石塚先生は答えは決して一つではなく人それぞれの答えがあるというスタンスで多様な意見、考え方を大切にしながら指導してくださいます。● 研究室概要保健体育分野4年 庄子 泰生●私は東京出身で子ども時代に自然とふれあうことが少なかったのですが、アルバイトをしている宇都宮市冒険活動センターで子どもたちが自然の中で輝いている姿がすごく印象的で、自然教育、野外教育について研究しています。石塚先生は学外のいろいろな学会や研究会に参加する機会を与えてくださり、最新の体育を学ぶことができるのもこの研究室の魅力です。●栃木県の小中学生のボール投げの能力が全国的にみて下位にあることから投能力を高めるための授業実践について研究しています。私は小学校教師を目指しています。小学生時代に何かしら運動の楽しさを見つけてもらえれば将来の健康にもつながるし、スポーツを通して様々な人と出会うこともできます。運動が将来の人生に彩りを加えられたらと考えています。専門分野:体育科教育学授業科目:学部(※2)/体育・初等体育科教育法、中等保健体育科教育法(体育1)、中等保健体育科教育法(体育2)、バスケットボール:大学院/生涯身体発達支援論:教職大学院/教科教育特論石塚 諭 講師● 教員から体育・保健体育の教材開発や指導法、教師行動の研究に取り組んでいます。体育の運動領域には教科書がありません。そのため、教師の個性に委ねられる部分が大きく、学習観を問い続ける必要があります。ゼミでは、既成概念にとらわれない視点で、これからの体育授業について議論し、その過程でさらに探求したいテーマを見つけていきます。● 学生から国際学部 途上国経済発展論 阪本ゼミ教育学部 運動生理学研究室工学部 機械システム工学科 熱流動解析研究校教育分野 発達心理学 石川隆行 研究室校教育分野 発達心理学 石川隆行 研究室建築都市デザイン学科 環境設備研究室地域デザイン科学部川上 貴 ゼミ教育学部 算数・数学教育石塚研究室教育学部 教育学部 保健体育分野保健体育分野国国国際学部 途上国経済発展論国際学部 途上国経済発展論 阪本ゼミ教育学部 運動生理学研究室工学部 機械システム工学科 熱流動解析研究室達心理学 研究室達心理学 研究室科 環境設備研究室科学部石塚研究室石塚研究室 分野国際学部 国際学科 吉田研究室国際学部 国際学科 吉田研究室●学生たちには今の時代に合った学習観というものを自分たちで探してほしいと思っています。そのために外部の研究会や他大学の体育科教育の研究室の先生や学生たちとの合同の勉強会や合宿に参加したりして、いろいろな先生や学生の考え方に触れるということを大事にしています。唯一絶対の学習観はないということを前提に、学生たちの学習に対する考え方を揺さぶりながら、教員を目指してもらうようにしています。コロナ禍の中でオンラインでの授業、ゼミが多くなっていますが、例えばオンラインによる学外の研究会では、四国や九州など普段の対面の研究会ではなかなか会えない遠方の先生たちとも意見交換をすることができるというように、コロナ禍で逆に、いろいろな方とつながりを持ちやすくなっている側面もあることを感じています。同  髙橋 周平同  岩崎 遥奈同  藤田 はるか同  川井 祐実●小学校のボール運動の授業で行われる「ベースボール型」の研究をしています。苦手意識を持っている子が多いので高い技能がなくても楽しめる教材を考えています。私は教育実習をきっかけに小学校教師を目指すことを決めました。体育を教えるのはもちろん楽しいのですが、体育以外の教科も教えることで子どもたちと深く関われる小学校教師に魅力を感じています。(※1)(※1)2020年度入学者から「共同教育学部」(※2)共同教育学部における担当授業科目:学部/小学校体育、初等体育科指導法、中等保健体育科指導法A、中等保健体育科指導法C、球技B11●UUnow第51号 2020.11.20オンラインによるゼミ

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