UUnow第51号 2020.11.20●42020年1月下旬、文部科学省から各国立大学宛に1通のメールが入りました。その内容は、「外務省海外安全ホームページにおいて、中国湖北省武漢市の感染症危険レベルがレベル2(「不要不急の渡航は止めてください。」)に引き上げられた」というものでした。危険レベルが2になると、大学として学生の派遣は行いませんので、感染症が世界レベルで拡大した場合を想定し、学生の安全を第一に、派遣中の学生をどうするか、派遣予定の語学研修等をどうするかなどについて直ちに検討し、その後、留学中の学生を帰国させるなどの対応を行いました。その後、新型コロナウイルス感染症は全世界へ拡大の兆候をみせ始めたため、3月24日に挙行予定だった学生の一生に一度となる学位記授与式については、感染予防の観点から大会場で一堂に会しては行わないこととしました。最後の晴れ舞台の場として学位記の授与は各学部あるいは学科ごとに行い、学長式辞・卒業生・修了生謝辞等式典の一部を動画配信するという苦渋の決断をしました。新年度を迎え、国内の感染症拡大新型コロナウイルスは、高齢者の方が感染すると重症化する恐れがあることから、関係する方々の感染防止も考えなければなりません。特に、高齢者の方に人気の高い公開講座やUUカレッジについては、募集を中止せざるを得ませんでした。その他、学外者の方対象の講座やセミナーは、対面での開催は中止(オンラインでのみ実施)、大学施設の貸出しの中止、構内への入構は時間を限るなどの規は増加の一途をたどっていたため、4月4日挙行予定の入学式についても、学位記授与式同様大会場で一堂に会しては行わず、学長式辞を動画配信しました。また、新入生に必要不可欠なガイダンス等は、別日に学部・学科に分散して実施すると共に、ガイダンスの補足説明動画を配信しました。前期授業は開始を遅らせ、4月20日から行うことを3月下旬には周知しておりましたが、4月7日の政府の緊急事態宣言もあり、行動範囲の広い学生の感染予防を第一に授業はオンラインとすること、学生の構内入構や課外活動は禁止することとしました。制をかけております。例年7、000名を超える高校生が参加する夏のオープンキャンパスは、バーチャルオープンキャンパスとして形を変え、動画配信やオンラインでの説明会・相談会を行いました。先にも少し触れましたが、授業は原則オンラインで行うこととなりました。これは、学生にとってはもちろん、教員にとってもほぼ初めての経験となります。教員は、授業を行うに当たり何度もセミナーを開催し、学生のパソコン環境にも配慮し、データが重くならないよう工夫しながら準備を進めていました。初日こそ、多くの学生からの問い合わせで大学の窓口はてんやわんやでしたが、それも1~2日で落ち着きました。また、実験や実習を中心とする対面授業を、7月上旬から10月下旬まで期間を集中して実施しました。対面授業では、検温・手指の消毒・マスクやフェースシールドの着用・座席の間隔確保など徹底した感染予防策を講じています。なお、10月29日から一部の講義も対面で行うこととし、少しずつではありますが、学内での受講の機会を増やしています。バーチャルオープンキャンパスの動画から検温・消毒して建物に入る学生対面授業が再開された農場実習学位記授与式の動画から。石田朋靖学長と卒業生代表新入生への学生証交付■学生を守るために■学外の方を守るために■学びと教えを滞らせないために東京オリンピック開催年として幕を開けたはずの2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大により、私たちの日常生活を大きく変えてしまいました。禍禍のの下下でで宇宇大大はは・・・・・・禍の下で宇大は・・・
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