宇都宮大学広報誌 UUnow 第52号
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3●UUnow第52号 2021.4.20提供したいと思います。 本学は他大学に先駆けて文理融合を進めてきましたが、大切なことは文系・理系で異なる学問的方法や思考スタイルに多く触れ、「文理複眼」の視点を持つことです。文と理は決してかけ離れたものではありません。私の専門は生物有機化学ですが、例えば「文」の英語と「理」の生物学のつながりです。「hot」という英語には「熱い」のほかに「辛い」という意味があり、確かに辛いものを食べると体が熱くなる。それは熱を感じる受容体と辛さを感じる受容体が同じだからで、両方の意味があるのは生物学的にも正しいのです。文理の枠を越えた多彩な学びを●おもろい引き出しがたくさんあって、実はちょっとやんちゃな先生。        (えかおざ)●研究者の高い資質、教育者の熱いマインドをあわせ持った方です。(JUM)●多様な声を聞きながら大局的な判断をされる方。(匿名)●見た目はジーニー(ランプの魔人)、でも実は心優しい鉄ちゃん!      (宇大の海老蔵)●理論派です。会議等で議論となると、とっても手強い相手です。(ちょい悪おやじ)●自転車を深く愛する熱血漢、故郷(石川県)とのつながりを大切にする一面も。  (老眼進行中)●名の通り本学の教育・研究・運営をつかさどるトップ。(仁ちゃん)●とちおとめのようなお人柄とコントレイルのような判断力と行動力の持ち主ですね。(匿名)注:とちおとめは味がしっかりしていて甘い苺。コントレイルは速くてコース判断の早い馬。●ビックハート!いつもご迷惑かけてますが(すみません…)、とっても寛大なお心に救われています。(こたつねこ)●多趣味。フットワークが軽く意外な場所で会うことも。(元メタルキッズ)●まじめで温厚で気さくな方で親しみやすい。   (くにちゃん)●仲間と共に鉄道模型の運転や宇宙戦艦のメカの動きを楽しむ趣味人。  (パープル・レインボー) ◆趣味を通した出会いから「共創」へ私は少年時代からの自転車愛好家で、宇都宮大学着任後、自分で走ることはもちろん、「ツール・ド・とちぎ」や「ジャパン・カップ」、「宇都宮シクロクロス」など、栃木県内の自転車大会やイベントのお手伝い、栃木県サイクリング協会の運営などにも携わってきました。今後は、学長としての責務を果すための体力作りに役立てたいと考えています。鉄道好き、アニメ好きと趣味も「複眼」ですが、これらの趣味を通して地元の様々な職種の方と知り合うことができ、そのつながりは大きな財産となっており、これからも大事にしていきたいと思います。ステークホルダー会議を設置し、いろいろな方々とともに進んでいくことになりますが、趣味を通した方々も含め、ネットワークを拡大したいと思っています。通して幅広い複眼的な思考能力を身につけ、多様な立場、視点から物事を見る姿勢は地域連携や地域貢献にも資すると考えます。■学生目線の教育への転換もう一つの視点は学生自身が自らの成長を実感できる「学修者本位の教育」です。今求められているのは「我々が何を提供したか」という「大学目線」の教育ではありません。学生たちが何を身につけ、自らの学びの社会的意味を理解し、社会の中でどういう立ち位置で活躍できるかなど、自らが成果を確認しながら学びの質を高めていく「学生目線」の教育への転換についても引き続き努めていきたいと思います。■新たな宇大スピリット学長就任にあたり学生と地域の未来を見据えたスローガンを掲げましたが、もう一つ新たな宇大スピリットとして「3Cアクション」を提唱したいと思います。従来の「3C(Challenge、Change、Contribution)精神」にプラスして、「Connect」「Commit」「Collaborate」という3C。他者との連携、関わり合い、融合を表現しています。「共創」という概念にもつながり、他者との関わりを大切にしながら、さらにもう一歩進もう、アクションを起こそうという思いが込められています。◆池田学長ってどんな人?〜教職員に聞いてみました〜池田学長にインタビューした学生たち(P4参照)と峰キャンパスのフランス式庭園で

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