宇都宮大学広報誌 UUnow 第52号
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5●UUnow第52号 2021.4.20キャンパスでは学生たちと気軽に談笑する姿が(2018年)■人を育てることは未来を育てること学長在任の6年間を含め宇都宮大学で29年間を過ごしてきました。そもそも私が大学教員になったのは、人を育てるということがすごく好きだからです。「一番の趣味は何か」と問われれば「人間が趣味です」と答えます。人を育てることは未来を育てることです。学生の本来の力をどう引き出し、伸ばしてあげられるか。いい教育を提供し、いい学生を育てたい。そィ(哲学)は「狭い意味での専門性だけではなく幅広い思考力、俯瞰的に物事を見られる力が重要である」ということです。これらの改革の評価は歴史が判断することでしょうが、宇都宮大学の将来を考えたとき、決して間違ってはいないと思っています。そういう意味で後悔はまったくなく、やり遂げた感があります。■誇りと喜びを感じて働く「仕事人」にこれからの宇都宮大学に期待することは、コンパクトな大学ゆえのフットワークの良さ、お互いが顔の見える関係という利点を活かして魅力あふれる大学であり続けてほしいということです。大学の持続的な発展存続のためクリエイティブな提案、議論がどんどんできる大学であってほしい。「最も強い者や、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できるものである」という信念のもと変化を恐れず、その時代に合った大学運営、学生にとってすばらしい教育システムを創り上げていただきたい。もう一つは、学生には夢を持って学生生活を送っていただきたい。また、すべての教職員の方に働くことに生きがいを持って働いてほしいということです。給与を得る手段として目の前のことをこなすのは労働(labor)です。より良いれが本学での29年にわたる教員生活での想いであり、様々な教育改革に取り組んできたのも、そこが原点になっていると思います。■幅広い思考力、俯瞰的に物事を見られる力学長在任の6年間を振り返ってみると、学長就任前後に教職員の皆さんと創り上げた中期目標計画が文科省の評価で全国の大学でトップだったことが印象に残っています。新しいことにチャレンジする姿が高く評価されました。みんなで力を合わせて取り組んだことが、このようなかたちで具体的に評価されたことがとてもうれしかったです。先駆的な文理融合の地域デザイン科学部の新設をはじめ、共同教育学部の開設、工学部を基盤工学科の一学科に改組。全学の大学院修士課程を地域創生科学研究科に創り変え、それらの総仕上げとして新年度には博士課程も一研究科に統一しました。このように就任以来、将来を見据えて教育システムの改革に取り組んできましたが、これらすべてに通ずるフィロソフ大学づくりに誇りと喜びを感じて働くことこそ仕事(work)です。すべての皆さんに仕事人になっていただきたいと思っています。  私からのメッセージは、まさに宇大スピリットの「3C精神」につながるものです。明るい未来を開拓するために主体的に挑戦(Challenge)し、時代の変化に対応して自らを変え(Change)、広く社会に貢献(Contribution)してほしい。これからもそう願っています。◆感謝を込めて常に学生を想い、大学のために尽力された29年間。学長に就任されてからは大学組織改革の先頭に立ち、そしてここ1年は新型コロナウイルス感染症拡大の対応に奔走されてきました。その中で、いつも一番にあるのは学生のために何をするのかという揺るぎない信念でした。その思いは、残った者がしっかり受け継いで参ります。   ― ― 石田朋靖石田朋靖 前学長前学長からのからのメッセージメッセージ ― ―持続的持続的なな発展発展のためにのために変化変化をを恐恐れずれず ― 石田朋靖 前学長からのメッセージ ―持続的な発展のために変化を恐れず※2021年4月に博士課程を地域創生科学研究科に統一。詳細は次ページ。1992年4月に宇都宮大学へ赴任。2015年4月からは6年間学長を務めました。学長任期満了に伴い、この3月に宇都宮大学をご退職されました。※

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