UUnow第52号 2021.4.20●8第20回栃木県学生音楽コンクール第1位、パリ・レオポルドベラン国際コンクール第2位など、様々なコンクールで入賞した栗田智水さん。2005年に海外留学から帰国後、第15回日本クラシック音楽コンクール全国大会第4位入賞を果たし、新進フルート奏者として華やかなステージで注目されていました。06年3月に本学大学院修士課程を修了後、同年4月には栗田さんを本誌で取材していました。そして15年後、再び登場いただき、フルート奏者にとって試練となった「突発性難聴」の難病との闘いをのり越えて、音楽を通して地域文化に貢献し活動をさらに広げていった栗田さんに話を伺うことができました。ったことを徹底的にやってみれば自ずと道は開けるったことを徹底的にやってみれば自ずと道は開けるナイス株式会社 代表取締役社長 杉田 理之森林環境を守り育てるOB.OG. INTERVIEW人生に決まり事なんてない自分が歩むべき道は自分で探すトどんなどんな選択選択もも自分自分でで選選んだものはんだものは自分自分にとってにとって最善最善とと信信じるじるどんな選択も自分で選んだものは自分にとって最善と信じるPROFILE栃木県茂木町生まれ。宇都宮大学教育学部音楽科卒業後渡仏。パリ・エコール・ノルマル音楽院を首席で、フランス国立オルネースーボワ音楽院で1等賞を得て修了。2006年宇都宮大学大学院修士課程修了。とちぎ未来大使。もてぎふるさと応援大使。東京SDGs吹奏楽団。MCFオーケストラとちぎフルート奏者。Amitie音楽館主宰。宇都宮短期大学音楽科、同附属高校音楽科、文星芸術大学附属中学校非常勤講師。栃木県文化振興審議会委員。 ■様々なサークルで活動した大学時代。音楽では憧れを現実に教師をしていた母の影響と高校の先生の薦めで宇大教育学部音楽科に入学しました。学生時代は管弦楽団を中心に4つのサークルに所属し、その活動を通して様々な経験と良き友人を得ることができました。在学中に栃木県交響楽団にも参加し、海外公演でウィーンとハンガリーで演奏できたことも思い出深いです。フルートは当時東京の先生に師事していたので、東京でのレッスンの他、海外アーティストのマスタークラスやコンサートなどにも足しげく通っていました。その中で、パリで学びたいという気持ちが強くなり留学を志すようになりました。宇大の授業では、1年次に履修した上田督先生の英語の授業が楽しくて、好きだった英語がますます好きになりました。「イギリス男性の話す英語と、フランス女性の話すフランス語の音の響きが最も美しい」という先生の言葉が印象的で、それ以降、英語やフランス語の国による発音の違いに耳がいくようになり、それは音楽にも活かされました。最後の英作文の試験でクラス最高点をいただき、さらに英語学習へのやる気と自信につながりました。そして、個性豊かな音楽科の先生方には特にお世話になりました。担任だった声楽の石野健二先生、大学院の進学を薦めてくださった作曲の小山薫先生、大学院研究室の作曲の木下大輔先生には、卒業後も先生の作品の改訂初演をさせていただいたり、声楽の小原伸一先生にも都内の合唱団のゲストで呼んでいただいたり、卒業後もお世話になっています。パリの音楽院でも宇大でも先生方の温かく熱心なご指導に、心から感謝しています。素晴らしい先生方との出会いがあり今があります。■難聴の苦しみの中での決断修士課程修了後、常勤の音楽講師として高校に勤務していたのですが、2年ほど経ったある朝、酷い耳鳴りで目が覚めました。とにかく学校に行きましたが、保健室の先生に促されて専門医院で検査を受けると、右耳がほとんど聴こえておらず「突発性難聴」と診断OB.OG.INTERVIEWフルート奏者栗田 智水KuritaTomomi写真上:宇大管弦楽団定期演奏会後友人と(右から2人目が本人/大学4年生)写真下:パトリック・ガロワ門下の同期7人(右から3人目が本人)宇大UUプラザにて取材に応じる栗田さん※2021年4月現在、上田 督先生、石野 健二先生、小山 薫先生は退職されています。
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