宇都宮大学 研究シーズ集 2021.09
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国語教育学言語教育学・子どもの作文能力の発達研究・国語教育の国際比較研究国語教育子どもの作文言葉の発達(乳幼児は除く)全国大学国語教育学会、日本国語教育学会、日本読書学会宇都宮市独自教科「会話科」のカリキュラム開発を行いました。共同教育学部教授森田香緒里国語・森田(中嶋)香緒里研究室URL: Mail: kaorin[at]cc.utsunomiya-u.ac.jpもりたかおり2017年5月更新研究概要(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)社会貢献等今後の展望(特徴と強み等)教育・研究活動の紹介私の研究では、小中学生を対象に作文調査を行い、その作文データを分析することを行っています。作文調査は主に日本で行っていますが、海外でも行うことがあります。様々な観点で作文分析を行い、子どもの思考や発達の実態に迫ろうとしています。子どもの言語発達が見えてくると、国語教育で何をどのように教えるのかもまた変わってきます。また、国語教育の国際比較研究では、主にイギリスと日本の比較を行っています。言葉も教育システムも全く異なる両国ですが、子どもの言語発達や、国語の教え方には共通点も見られます。国際比較によって、当たり前と思われて分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項上記の研究だけでなく、栃木県内の小中学校の校内研修での指導助言、教員研修における講話講師なども行っています。また「会話科」のカリキュラム開発を行いました。「会話科」は、宇都宮市が独自教科として設置したものです。全市一斉実施にあたり、宇都宮市教育委員会から依頼されて、言語発達の観点から小学校用カリキュラムを開発しました。「実践的コミュニケーション力」を育成するための単元だけでなく、動画教材も作成しました。それらの成果は、宇都宮市の全小学校にDVD資料として配布されました。また大学では、教員養成だけでなく、大学生の国語表現力を育成するための授業も担当しています。現在は、教えるべき作文技術を明確にした作文カリキュラムの開発を行っています。これまでに得られた子どもたちの作文を言語発達の観点から分析し、また古代ギリシャのレトリック研究の知見を援用することで、段階的で系統的な作文カリキュラムを開発したいと思っています。今後も、小中学校における校内研修での指導助言、教員研修における講師などを引き続きお受けする予定です。また、研究の成果を学校現場に還元できるよう、学校教員の方々と交流していきたいと思っています。TEL:028-649-5258FAX:028-649-5258いたことに新たな価値を見いだすことも少なくありません。中でも作文指導に焦点を当てた国際比較を行い、従来にない新しい指導法を検討しています。それを大学の授業で試行し、小中学校での指導法に援用できないか探究しています。36

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