宇都宮大学 研究シーズ集 2021.09
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体育科教育・体育教師の意思決定プロセスの特徴に関する研究・体育授業の授業づくりと教材研究・体育授業におけるICTの活用に関する研究教師の意思決定体育の授業研究教材研究体育授業におけるICT活用日本体育学会日本体育科教育学会日本スポーツ教育学会臨床教科教育学会共同教育学部講師石塚諭体育石塚研究室URL: Mail: ishizuka[at]cc.utsunomiya-u.ac.jpいしづかさとし2017年5月更新研究概要(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)社会貢献等今後の展望(特徴と強み等)教育・研究活動の紹介【教師の意思決定プロセスに関する研究】現在の研究テーマの一つとして「教師が体育授業の中で教授行動を即時的に意思決定していくプロセスやその成長過程を明らかにしていくこと」を掲げています。体育には教科書がないため、教師の意思決定によって授業の内容や流れが大きく左右されます。そのため、教師の意思決定は、よりよい体育授業を作り出すために大きな役目を担っていると言えます。そのほか、関連するテーマとして、「体育授業を担う教師に必要な力量とは何か?」「教師はどのように成長していくのか?」ということを考えています。【体育の授業研究教材研究】これからの時代に求められる体育授業を考えるにあたり、「感じ」と「気づき」をキーワードにした実践的な研究を行っています。近年では、対話的で深い学びを支えていく授業方法の提案や教材研究を行い、現場の先生や教員志望の学生に分かりやすく伝えることを行っています。特にボール運動系の領域では、学習者の「ゲーム理解」を第一に考え、シンプルな課題設定を行うこと学習を深め、よりよいゲームへの参加を実感できるような授業づくりを目指しています。【体育授業におけるICT活用】学校現場では、ICT機器を活用することが盛んに行われていますが、特に体育授業では、動きを分析する道具として用いられる傾向があります。しかし、ICTを活用する本来の目的は、人間的なコミュニケーションにこそあると考えられ、発達段階によっては、動きを分析的に捉えることが適さないことがあります。私が所属する研究グループにおいて、これまでに行ってきた実践的な研究では、ICT活用場面を「課題提示場面」「問題解決場面」「評価場面」に分けて捉え、発達段階に応じた活用の仕方を考えてきました。分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項体育の授業研究、教材研究においては、小学校教員として実践してきた経験を生かしながら、実践的な研究を行うことを心がけています。また、ICTを利活用した体育授業の研究では、小学校から大学まで各学校の先生方とグループを作り研究活動を進めています。企業の方にも議論に参加していただき、よりよい活用方法を模索しています。地域の学校と連携して実践的な研究を行い、よりよい授業づくりに貢献したいと考えています。生涯にわたって運動に親しむという視点から地域の体力づくり運動等に関わりたいと考えています。TEL:028-649-5382FAX:028-649-538250

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