宇都宮大学 研究シーズ集 2021.09
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ナノテクノロジー・材料、エネルギー、ライフサイエンス・芳香族複素環化合物並びにその多量体に関する基礎研究・有機半導体材料、有機色素類、有機蛍光材料の新規合成・がん治療用光増感剤の開発・水溶性を持つ機能性有機材料の開発芳香族複素環化合物・有機半導体・有機蛍光材料・有機色素・有機金属錯体・シクロデキストリン(CD)誘導体・生体関連物質等の合成(有機合成に関することであれば何でも)、電解重合、新規有機反応の開発、日本化学会、有機合成協会、高分子学会・<装置>NMR、単結晶X線、UV-vis、MALDI-TOF-MS等多数・<交流>複数の企業との共同研究実績あり(最長10年)工学部准教授伊藤智志基盤工学科物質環境化学コース超分子化学研究室URL: http://www.chem.utsunomiya-u.ac.jp/lab/yuuki2/itoh/Mail: s-ito[at]cc.utsunomiya-u.ac.jpいとうさとし2017年4月更新研究概要(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)社会貢献等今後の展望(特徴と強み等)教育・研究活動の紹介ピロールは代表的な芳香族複素環化合物の一つで、近年特に注目されています。π共役拡張ピロールの一種であるイソインドールは蛍光材料、ピロール多量体のピロメテンは蛍光色素、ポルフィリンは有機半導体や癌治療に用いられる光増感剤、ポリピロールは導電性高分子として、近年特に注目を集めています。当研究室では、合成が困難とされてきた「π共役拡張ピロール類並びにその多量体」の開発を中心に研究を進めています。当研究室で開発された合成法の多くは安全・高収率であり、また得られた新規化合物の吸収・蛍光波長が既知化合物よりも長波長領域にあることから、新規機能性有機材料として様々な分野での応用が期待されています。また任意の吸収波長をもつ色素類の開発にも力を入れています。分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項当研究室では新規有機化合物の合成に特化しており、基礎物性を除く計測については外部機関(企業、他大学、学内他研究室)と共同で行ってきました。企業との共同研究で開発した新規化合物は100種類を優に超え、新反応の開発にも成功しています(特許を共同出願後、順次論文投稿します)。有機反応や試薬を扱ってきた経験が豊富にあることから、所属学生も優れた有機合成のテクニックを持っています。小スケールであれば、当研究室の研究テーマと直接関係の無い化合物の開発も可能です。もちろん各種基礎物性の測定(NMR,MS,UV-vis,X線,CV,FL等)も可能です。新規有機化合物と新たな有機反応の開発をひたすら行う研究室です。すぐに役に立つかどうかわかりませんが、大学でしかできない「今までにないもの」を発見し続けるつもりです。一方で、近い将来社会で活躍する学生達の育成という観点から、共同研究を積極的に行いたいと考えております(共同研究企業に就職した卒業生が数名おります)。当研究室のHPや学会発表、論文をご覧になって多少なりともご興味を持たれましたら、お気軽にご相談ください。特許出願状況・特許第4905724号(CD)、特許第4812042(有機蛍光材料)他9件技術移転希望項目・機能性有機材料の開発・各種スペクトル測定、解析TEL:028-689-7013FAX:028-689-6009当研究室で開発した色素類の色調変化(クロロホルム溶液)単結晶X線結晶構造解析例研究室10周年記念飲み会60

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