宇都宮大学広報誌 UUnow 第53号
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◆学生時代を振り返って川面こんにちは。原野さんはリモートでの参加ですが、よろしくお願いします。二人とも女性が少ない工学部に入学していかがでしたか。原野中・高と女子校だったこともあり、始めは男性の多さに驚きました。でも実際に授業が始まると違和感なくなじめ、何でも気楽に話せる環境が私には合っていました。髙山私も同じようでした。居心地がよかったですね。川面在学中、リケジョカフェに協力していただきましたね。原野私は小学生の時の理科の実験がとても面白かったのがきっかけで理系に進みました。理系はコツコツやることが向いている人には楽しいので、そういう人はぜひ理系に進んでほしいと思いました。髙山私もそう思います。私の場合は、自分がコツコツ型だということと高校の担任の勧めで理系に進みました。また、実験はうまくいくことばかりではありませんが、その経験もきっと自分の力になります。川面髙山さんは、本学の女性研究者海外派遣制度を利用して海外研究機関で研究されましたが、どうでしたか。髙山私は、高分子材料ゲルの物性解析を得意とするチェコの研究室に受け入れていただきました。あの経験があったから頑張れるという自信につながり、研究を続けていく糧になりました。 ◆現在、研究職として働いてみて川面原野さんは民間企業で働き、結婚されていますが、これからの働き方についてどのように考えていますか。原野私の職場は9対1の割合で女性研究者は少ないですが、皆さん子どもを産んで短時間勤務で自分の生活に合わせて働いています。私も将来そういった働き方をしたいです。リケジョカフェで研究発表する原野さん(2016年夏オープンキャンパス)チェコの研究室でゲルを調製する髙山さん(2019年)UUnow第53号 2021.10.20●6※1 リケジョカフェ:将来理系を目指す女子高校生に対して、大学生活や研究に関する情報発信や進路相談を行っている。※2 女性研究者海外派遣制度:海外留学を通して研究力をつけた女性教員を積極的に上位職に登用することをめざして海外での 研究を支援する制度。平成30年にJST「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」に採択されたのを機に導入。私私をを活活かすかす仕事仕事とと生生きき方方[ 理[ 理系系××女性 ]女性 ]222私を活かす仕事と生き方※1※2日本は自然科学分野に女子学生や女性研究者が少なく、本学も同様の状況です。本学の理系大学院修了生で、現在研究職に就いているお二人にお話を伺いました。聞き手はダイバーシティ研究環境推進本部の川面特任助教です。

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