宇都宮大学大学院 地域創生科学研究科 博士後期課程 先端融合科学専攻
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宇都宮大学では、「人類の福祉の向上と世界の平和に貢献する」という理念を掲げて、社会の中核を担う人材の育成と知の創造・発信という国立大学法人としての使命を果たすために、栃木県のフィールドを活かした実践的な教育・研究を推進しています。一方、現在世界が直面している様々な課題に対する1つの方策である“持続可能な豊かな社会の創生”のための国際的に持続可能な開発目標(SDGs)に掲げられている各目標やターゲットを達成するための科学技術イノベーション(STI for SDGs)を推進する人材育成においては、専門分野の一層の推進はもとより、従来の単独分野型ではない複数分野の融合的な科学技術と多様化した社会的課題に対応できる分野融合が必須となります。本学の5学部(地域デザイン科学部、国際学部、教育学部、工学部、農学部)を基盤として、これまで学部ごとに設置されていた大学院の修士課程を再編し、分野横断・学際的な1研究科2専攻体制である「地域創生科学研究科」を2019年度に設置しました。この取り組みをさらに深めるため、博士後期課程についても同様に、専門性を高めるとともに境界領域や学際領域の知識・技術も活用した学際的思考力が養成される分野横断・学際的な教育研究指導体制のもと、STI for SDGs に適した専門深化を実現するため1研究科1専攻としました。地域創生科学研究科の考える「地域」とは、単純に地理的・物理的意味を単位とする特定の空間や範囲を示すものではなく、問題意識に応じて設定され、可変的で多様な性格を有する教育研究の対象を指しており、「ローカル/リージョナル/ナショナル/グローバル」の連結関係の中で構成されるものです。栃木県、北関東に位置する大学として、地元の自治体、産業界、住民に資する取り組みを積極的に展開しながら、それぞれが重点を置く「地域」に対応したフィールド、具体的にはコミュニティレベルから、都市や地域、国土全体そして国際的なレベルまでを想定した幅広いフィールドを対象として教育研究を推進しています。コミュニティ国際都市・地域国土対象2030年に向けて世界が合意した「維持可能な開発目標」です教育・研究宇都宮大学のアドバンテージ5つの学部を擁する宇都宮大学は、その広範な専門領域を生かし、全学分野横断型の大学院地域創生科学研究科を設けるなど、文理融合・分野融合を機能させるためのさまざまな取り組みを実施しています。地域との連携による教育研究にも力を入れ、自治体等とも積極的に連携協定を結んでいます。また本学が拠点とする栃木県は、東京から新幹線で約50分の大都市近郊的な性格を持っている一方、農業、工業、観光業がそれぞれ盛んで、一次産業から三次産業までのバランスがとれた「全国の縮図」としての特徴を有しています。「地域創生科学研究科 先端融合科学専攻」では、持続可能な地域産業・地域社会を支える指導的高度専門職業人としての博士人材育成を強化します。地域創生科学研究科● 先端融合科学専攻(1専攻) 定員25名「社会デザインの創造」と「イノベーションの創造」に関する教育研究・オプティクスバイオデザインプログラム・先端工学システムデザインプログラム・グローバル地域デザインプログラム「地域」多様性に恵まれた地域環境で、実践的な教育研究を展開します。宇都宮大学が目指す大学像と社会の課題博士後期課程先端融合科学専攻地域創生科学研究科の考える「地域」について

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