宇都宮大学 研究シーズ集 2022.04
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家畜の福祉の向上を目指し,家畜のストレスに関する研究を行っております。ヤギを用いた輸送ストレスの研究では,嘔吐反射を持たない反芻動物においても乗り物酔いをしている可能性を,行動学的・生理学的・形態学的手法を用いて,探っています。右の図は,輸送ストレスを与えたヤギの延髄において,「嘔吐中枢」と考えられている孤束核に発現した,神経細胞の活動のマーカー物質です(写真下部の水平線は100μmを示す)。また,ウマの心理ストレスに関する研究も行っております。さらに,家畜のストレスの研究で培った動物のストレス評価の手法を活かし,有害野生鳥獣の被害対策についても手がけております。カラスをはじめとした有害野生鳥類が忌避する刺激の検討を行っております。教育・研究活動の紹介本研究室では,動物の行動観察の手技に長けているのみならず,血液成分などの生理学的パラメータの評価,中枢神経系における反応の組織化学的な評価などを行うことができます。すなわち,ヒト以外の動物が受けるストレスの評価を多面的に行い,そのストレスの強さやタイプについて推察することが可能です。また,家畜,実験動物,野生鳥類の飼育実験施設を保有しています。今後の展望嘔吐しない動物においても気分が悪くなるという感覚がある(吐き気を感じる)ことを明らかにすることが現在の最大の目標です。嘔吐に伴う様々な生理的反応によって,純粋な吐き気に伴う反応はかえって分かりにくくなっているはずです。逆にヤギなどの嘔吐をしない動物の研究により,吐き気の生理学的メカニズムが解明できるものと考えています。社会貢献等技術移転希望項目・動物のストレス評価(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)ライフサイエンス・家畜のストレス、特に輸送に伴うストレス・有害野生鳥獣の被害防除ストレス評価,輸送ストレス,アニマルウェルフェア,ヤギ,ブタ,ウマ,野生鳥獣被害,カラス日本畜産学会、日本家畜管理学会(編集幹事)、応用動物行動学会中型家畜実験施設,野生鳥類飼育実験施設あおやままさと2017年5月更新TEL:028-649-5438分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: http://agri.mine.utsunomiya-u.ac.jp/hpj/deptj/anij/page/kinoukeitai.htmlMail: aoyamam[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp 研究概要生物資源科学科動物機能形態学研究室農学部准教授青山真人

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