宇都宮大学 研究シーズ集 2022.04
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図GFP蛍光観察の例ウイルスを葉に接種し、その上の葉を観察した。GFPタンパク質が存在すれば(=ウイルスが複製すれば)紫外線照射で緑色に光る。rym1,rym3はそれぞれ種類の違う抵抗性遺伝子。オオムギがもつオオムギ縞萎縮ウイルス(BaYMV)に対する抵抗性遺伝子はいくつか知られていますが、その機能はほとんど分かっていません。そこで、緑色蛍光タンパク質(GFP)を発現するウイルスを作製し、各種オオムギ品種に接種することで、GFP蛍光の場所(ウイルスが複製する場所)に違いがあることを明らかにしました(図)。さらに詳細に調べることで、抵抗性遺伝子の種類により「ウイルスの増殖を抑える」「上の葉への移行を抑える」などの違いがあることを明らかにしました。この結果により、抵抗性遺伝子をうまく組み合わせることで、さらに強いオオムギ品種が出来ることが期待されます。我々はオオムギに限らず、キュウリやトマトなど、多くの作物のウイルスを扱って研究しています。教育・研究活動の紹介「植物病理学」ではいろんな「仕組み」を理解することで単に暗記科目にならないよう気を付けています。「分子生物学実験」の内容と実験データをその後の「ゲノム解析論」でパソコンを使って解析することで、より深く理解するよう努めています。今後の展望さまざまなウイルスのワクチン開発。病気を起こすメカニズムの解明。社会貢献等グローバルサイエンスキャンパス(iP-U)「植物ウイルスとワクチン開発」[特許]非虫媒性トマト黄化葉巻ウイルス(日本:2012052530、国際特許:EP2695937)(環境省)国民参加による気候変動情報収集・分析事業(企業との共同研究)ワクチン開発、ウイルスの不活化装置の開発、などウイルス病の防除や活用に向けて共同研究しませんか?(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)ライフサイエンス、植物保護・トマトに感染するウイルスの遺伝子解析と防除法の開発・ムギに感染するウイルスの病原性決定因子の解明・各種ウイルスのワクチン開発植物病理,植物保護,植物ウイルス,オオムギ,トマト,遺伝子解析,ワクチン開発日本植物病理学会、日本分子生物学会遺伝子解析に必要な設備(PCRマシンなど)、電子顕微鏡植物の病気のことならなんでもご相談ください。にしがわひさし2021年7月更新TEL:028-649-5449分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: http://shigen.mine.utsunomiya-u.ac.jp/plantpathology/Mail: nishigawa[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要SDGs事例生物資源科学科植物病理学研究室農学部准教授西川尚志

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