宇都宮大学 研究シーズ集 2022.04
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登録除草剤にはほとんど効かない難防除外来雑草が急増しています。新たな除草剤の開発・登録、除草剤を代替する技術の開発が急務です。雑草の生理・生態的特性の解明を基盤として、持続的で普遍性のある管理技術を開発します。教育・研究活動の紹介学生には、常に農業生産現場における課題を意識し、それに向けた技術開発のためにはどのような研究、取組みが必要かを考えてもらいます。今後の展望畑作物栽培における難防除雑草や、人手不足で荒れた地域の植生管理に有効な技術を開発します。特に、大豆や麦類の難防除雑草に有効な新規除草剤の開発・登録や、除草剤代替技術の開発に向けた取組をメーカーや農業生産を担う皆様とともに進めたいと思います。社会貢献等これまで東北で東北農業試験研究推進会議畑作物部会、つくばで作物保護推進会議雑草部会の事務局を務め、都府県の公設試や農業普及指導センターの皆様と一緒に技術開発、普及に向けた取組をしてきました。宇都宮大には赴任したばかりなので、栃木ではこれから関係を構築したいと考えています。なお、公設試や国研、大学に所属する雑草分野の研究員・技術者は驚くほど少なく、増大する需要に全く対応できていません。全国を対象として、産官学が一体となった雑草分野の人材育成システムを構築することが目標です。(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)雑草学・雑草の生態、個体群動態に関する研究・難防除雑草の管理技術の開発・環境保全型農業技術の開発雑草,生活史,埋土種子集団,総合的雑草管理(IWM)日本雑草学会(副会長・代表理事、英文誌編集委員長)日本の農業、地域の再生に尽力します。こばやしひろゆき2020年10月更新分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: http://wsc.mine.utsunomiya-u.ac.jpMail: kobah〔at〕cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要(上)難防除外来雑草、マルバアメリカアサガオに押しつぶされる大豆(左)マルバアメリカアサガオには既存の除草剤が効かない。(右)開発中の除草機による除草直後の圃場。雑草管理教育研究センター難防除雑草プロジェクト雑草学研究室教授小林浩幸

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