飢餓や貧困、差別や抑圧、地域紛争や民族対立、そして、環境破壊や気候変動など、一日も早い解決が望まれる地球規模の問題群(グローバル・イシューズ)に私たちは直面しています。こうした状況の改善や問題の解決に向けては、様々な外交努力や国際協力が続けられています。と同時に、こうした地球的諸課題に取り組む開発教育・環境教育・人権教育・平和教育などをはじめ、グローバル教育や地球市民教育といった教育実践も国内外で展開されてきました。「地球の学び(グローバル教育)」研究とは、「教育」という人間の営為や現行の教育政策・教育制度を批判的かつ多面的に検討しながら、「共に生きることのできる公正な地球社会づくり」に向けて、「教育」には何ができ、何ができないのか。その役割や可能性、限界や問題点などを検討するとともに、地球的諸課題に取り組んできた各種教育活動の経験や知見に学びながら、学校や大学、家庭や職場、あるいは、市民活動や地域活動の中に新たな教育実践を創出し、「学習する地域/組織/社会」を構想しようとするものです。教育・研究活動の紹介大学内外での教育活動では、参加型学習を活用した授業や研修などを20年余り実践してきました。近年ではアクティブ・ラーニングやワークショップが注目されるようになり、その手法や方法論が注目されがちですが、「教育」や「学習」の本質を常に確認しながら研究や実践に取り組んでいます。また、開発教育やシティズンシップ教育などに取り組む国内外の主要な市民組織やネットワーク組織と連携を取り、最新の政策動向や研究動向を把握しながら、実践的な研究に取り組んでいます。今後の展望2015年に開催された国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、今後、国際社会をはじめ、各国政府や市民組織(CSOs)、企業や自治体、学校や大学などが協働して、2030年までに17の地球的課題に取り組んでいくことが合意されています。その「目標4」で取り上げられた「教育」は、持続可能な社会を築いていく上で重要な役割を果たすものであり、学校・大学、地域社会、そして市民組織や行政機関などが連携協力しながら「持続可能な開発のための教育(ESD)」や「地球市民教育(GECD)」などを普及推進していくことが掲げられています。日本の学校や教育がさまざまな問題に直面する中で、今後は多様な教育現場の中に、新たな「学びの場」を創出していくための政策や施策に関する企画立案をはじめ、カリキュラムや教材の企画や制作、人材育成や研修事業のあり方などについて、研究や実践を進めていきたいと考えています。社会貢献等SDGsやESD、国際理解や異文化理解、食や環境、人権や平和、国際協力やボランティア活動などをテーマとした、地方自治体や教育委員会が主催する職員研修や教員研修をはじめ、学校や大学での授業や出前講座、国際交流協会や市民組織などが主催する各種講座や研修会などの企画立案のご相談に応じてきたほか、講師やファシリテーターをこれまで数多くお引き受けしてきましたので、随時、お問い合わせ下さい。(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)国際教育論・国際開発論・市民組織論・欧州のグローバル教育などの歴史研究・政策研究・開発教育・ESD・SDGs学習などの実践研究・評価研究・参加型学習(アクティブ・ラーニングやワークショップ)・教材開発やカリキュラム開発グローバル教育,ESD,開発教育,環境教育,人権教育,平和教育,多文化教育,市民社会組織,SDGs,国際協力開発教育協会・日本ESD学会・日本社会教育学会・日本環境教育学会・国際開発学会宇都宮大学ベストレクチャー賞受賞(第13回/第14回〔2016/2017年度〕)ゆもとひろゆき2022年1月更新TEL:028-649-5236分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: https://yumoto.netMail: yumoto[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要SDGs事例留学生・国際交流センター「“地球の学び”とグローバル教育」研究室教授・副センター長湯本浩之
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