宇都宮大学 研究シーズ集 2022.04
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建築を含むものづくりは、持続的な地域や社会を構成する要素となることでその役割を果たします。従って、建築の設計は、私たちが暮らす社会との関わり方のデザインといえます。自然・風土・町並みといった周囲の環境や、家族のあり方・学び方・働き方、素材・技術など、現代の社会を形づくる要素を観察し、その関係を検討することを通じて、建築や都市空間のデザインのメカニズムを明らかにする研究をしています。また研究とその実践としての設計やまちのデザイン活動を並行することから、新たな設計理論を探求しています。教育・研究活動の紹介建築や都市空間を構成する要素間にはたらく関係を検討することから、構成原理を明らかにします。なかでも敷地やその周辺にある環境要素との関係によって成立する建築形態の構成手法をテーマに、自然環境や都市活動を含む、その場所に固有のファクターと空間とを関係づける可能性を検討しています。また、地域環境の下での営みと住まいが融合した空間に着目した研究に取り組んでいます。近年、働き方や家族のあり方、地域コミュニティとの関わり方が多様化するなかで、それらの関係の再構築につながる、新たな住まいの空間像が求められています。地域には産業と暮らしの空間とが密接な関係を保っている事例が残存しており、それらは現代の空間を構想する上で有効な参照対象となる生きた資料です。現在、栃木県内では益子町において、生産と暮らしが一体となった窯業集落、生産・販売・観光が近接した街並みを対象とした研究を進めています。今後の展望地域の方々と共同してそこにある様々な素材に視点を当て、都市空間、自然環境・資源、人々の営みを、文献やフィールドワークを通じて物理的/時間的に関連づけることから、持続的な環境形成に資する空間の構成手法を見出す試みを行なっていきたいと考えています。社会貢献等共同研究:地域の空間構造、空間資源のリサーチ、ヒヤリングやワークショップを通じて、地域の営みと暮らしのイメージを共有することから、持続的なまちの将来像を共同で描く道筋をかたちづくる試みや、公共空間を地域の共同資源として活用する試み等を行なっています。建築設計・まちのデザイン:地域環境のリサーチを基に、空間と営みの関係性のデザインを実践しています。(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)建築意匠、建築設計・建築と都市の空間構成に関する研究・建築と周辺環境の関係性に関する研究・地域の営みとの関係性に着目した空間組成に関する研究建築設計,建築意匠,空間構成,周辺環境,地域環境,営みと暮らし,まちのデザイン日本建築学会えんどう那須塩原駅西口ロータリー空間の設いデザインプロジェクト2021こういち2022年1月更新TEL:028-689-6185分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: -Mail: k-endo[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要-SDGs事例地域デザイン科学部講師遠藤康一建築都市デザイン学科建築計画研究室

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