宇都宮大学 研究シーズ集 2022.04
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流域デザイン研究室では、河川の源流から海岸に至る流域の成り立ちをとらえ、水害対策や環境保全を通して良好な地域を形成するための研究を進めています。具体的には、水の流れや地形の変化、生態系などといった自然の仕組みや、災害対策や環境保全などの地域社会との関わり、GIS(地理情報システム)やドローンなどの情報技術の活用など、さまざまな視点からアプローチしています。最近では,地球温暖化による気候変動の影響をどのように捉え、適応していくかも重要な課題です。教育・研究活動の紹介・教育に関しては、河川工学関連と数学関連の授業を担当し、これまでに宇都宮大学ベストレクチャー賞を2度受賞しております。・研究に関しては、河川の流れと地形および植生の相互作用について、現地調査、室内実験、数値解析を組み合わせながらアプローチしてきました。また、河川周辺地域の氾濫シミュレーションも実施しています。今後の展望・現地調査にドローンを導入して作業の効率化を進めていきます。・豪雨災害の激甚化に適応できるように、グリーンインフラを含む様々な施策を組み込んだ氾濫シミュレ-ションに取り組んでいきます。・オープンデータとビッグデータを組み合わせた統計モデルの活用を検討していきます。社会貢献等・国土交通省や栃木県および県内外の市町の各種委員会の委員を務めております(ホームページ参照)。・学校や地域での河川に関する学習会・ワークショップ等についての相談にも対応します。・水害対策や環境保全に関する現地調査やシミュレーションを各地域で実施し、地域での活動をきめ細かく支援していきたいと考えています。(特徴と強み等)河川工学・河川とその周辺の水の流れ,生態系など自然のしくみ・災害対策,環境保全,まちづくりなど地域とのかかわり・地球規模の気候変動が河川流域に与える影響・情報技術の活用(インターネット,地理情報システムなど)河川災害,河川環境,河道内植生,気候変動への適応,グリーンインフラ,地理情報システム,ドローン土木学会<装置>電磁流速計(2成分),画像解析流速測定システム,可変勾配水路,<ソフトウェア>河道内流れ解析,河床変動解析,洪水氾濫解析いけだひろかず河川に繁茂した植生が流れや地形変化に与える影響を室内実験で検討河川の砂州上の植生繁茂パターンを現地調査平成27年関東・東北豪雨での小山市の氾濫シミュレーション(内水を考慮)2022年1月更新TEL:028-689-6215分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: https://sites.google.com/wem-uu.org/home/Mail:ikeda[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要SDGs事例社会基盤デザイン学科流域デザイン研究室地域デザイン科学部教授池田裕一

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