少子高齢化が急速に進む地方で営む建設会社にとって,省力化技術の導入は極めて重要ですが,実際には躊躇してしまう経営者が少なくありません.地方建設会社が省力化技術の導入を検討する際に,経営者がどのようなリスク認識を持っているかを分析します.また,建設会社は,現場労働者や重機は自社では保有しない「請負業者」と,それらの大部分を保有する「施工業者」に大別されます.日本の地方建設会社の大部分は請負業者の形態を採っています.少子高齢化が進み,かつ,自然災害の被害が激甚化している時代には,現場労働者を大切に育て,災害時には機動的に対応できる施工業者の役割が益々重要になると考えられます.本研究では,リスクマネジメント,制度分析,ゲーム理論の手法を用いて,多くの施工業者が活躍しているスイスと日本の地方建設マネジメントシステムに関する比較研究を行います.エネルギー経済学分野では,将来を期待されている再生可能エネルギーですが,様々な課題も指摘されています.本研究では,リスクマネジメントとライフサイクルコスト分析に基づいて各再生可能エネルギーを評価し,それぞれの将来性を検討します.また,再生可能エネルギー普及に関する人々のリスク認識は、国・地域によって大きく異なると考えられます。持続可能な発展を実現するためには、学生のリスク認識を正確に把握し、リスクリテラシーを高める環境教育を行っていく必要があります。教育・研究活動の紹介教育に関しては,学生の能力を伸ばすために,内発的動機づけが重要です.学生の強みと弱みを把握して,パーソナライズの教育が大事と思います.研究活動に関しては,研究方向と研究問題を正しい把握・理解するために,研究調査は不可欠です.さらに,経済分野やリスクガバナンス分野の知識を用いて,問題を解決し,社会システムを構築することを目指します.今後の展望建設現場で技能者の労働環境改善するために,新技術やシステムの開発発注者,ゼネコン,コンサル,大学を連携するi-Construction教育のグランドデサントの構築社会貢献等土木学会i-Construction小委員会委員およびi-Construction職能・人材育成・教育WGの幹事長を務めております.i-Construction教育に関する研究に貢献したいと思います.(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)建設マネジメント,エネルギー経済学,リスクガバナンス・少子高齢化時代における地方建設現場への省力化技術の導入と適用・請負業者(contractor)と施工業者(constructor)の比較分析-スイスと日本の比較研究・再生可能エネルギーの普及に関する学生のリスク認識分析の国際比較研究建設マネジメント,ICTの導入,国際比較研究,エネルギー経済,リスクガバナンス土木学会、土木学会i-Construction小委員会、土木学会国際連携小委員会若手たちが輝ける社会システムを構築しましょう。ワンリンリン2022年1月更新TEL:028-689-6223分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: http:// researchmap.jp/linglingMail: lingling[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要SDGs事例地域デザイン科学部助教王玲玲社会基盤デザイン学科マネジメント研究室
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