宇都宮大学 研究シーズ集 2022.04
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専門は江戸時代の歴史で、現在の東京の前身である都市江戸の歴史について研究しています。これまでに、江戸城へ魚介類を上納する漁師が住み着いて成立した深川猟師町(現在の東京都江東区清澄・佐賀・永代辺り)という地域の歴史や、江戸の町々を治める名主(なぬし)について調べてきました。最近は、大伝馬町(現在の東京都中央区日本橋本町・日本橋大伝馬町の一部)の名主であった馬込家の古文書を読み進めていますが、この馬込家は名主としての職務のほかに、大名の宇都宮藩戸田家の財務を担い、支配町内の豪商からお金を調達して、それを戸田家に融通していたことが明らかになりました。現在は、宇都宮藩戸田家の古文書を調査し、幕末維新期の財政を中心に大名戸田家の分析にも着手しました。宇都宮と江戸、栃木と東京、大名と町人、近世と近代の間を往き来しながら、研究を進めています。教育・研究活動の紹介歴史は、古文書や遺跡・遺物などの史料があってはじめて明らかになるものです。そのため、研究では古文書を探して読むという作業を行っています。古文書は、くずし字で書かれた和紙に墨書きの現物史料のこともあれば、史料集として出版された本のときもあります。最近では、インターネット上に公開されたデジタル画像の史料を利用することも増えてきました。探しては読み、読んでは探す、この作業を地道に淡々と、そしてたまに思いがけない記述に驚いたりしながら、繰り返しています。史料に書かれていることは事実なのか、史料の内容をどのように解釈するのか、史料を通して得られた知見からどのようなことがわかるのかなど、調べたり考えたりすることは尽きませんが、粘り強く分析を進め、まだ誰も知らない歴史を明らかにしたいと思っています。教育活動では、講義でも演習でも、学んで覚える歴史ではなく、歴史について自ら考え理解を深める授業を目指しています。教えられたことを学び、与えられた課題に取り組むだけではなく、それぞれが歴史について自分なりの関心をもち、本を読んだり博物館に行ったり現地に足を運んだりと、自分から歴史に接し、主体的・能動的に歴史について考えることができるようになってほしいと思っています。今後の展望研究、教育、社会貢献活動を、それぞれ着実に進めて参りたいと思います。社会貢献等宇都宮市教育委員会・宇都宮大学教育学部連携協議会文化分科会長、宇都宮市文化財保護審議委員会委員、栃木県文化財保護審議会委員、栃木県立図書館協議会委員、(東京都港区)港区史執筆者、(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)ー日本近世史・宇都宮藩戸田家の財政・江戸大伝馬町名主馬込家の歴史・江戸深川猟師町の世界日本史,江戸,宇都宮藩近世史研究会、史学会、地方史研究協議会、都市史学会、栃木県歴史文化研究会、日本歴史学会、三田史学会、歴史学研究会たかやまけいこ2018年8月更新TEL:028-649-5277分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: -Mail: k_takayama[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要社会分野歴史学研究室共同教育学部准教授髙山慶子

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