宇都宮大学広報誌 UUnow 第54号
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教育学部 工学研究科欧( 科学科樹木学 AcademicAcademic学生による「模擬授業」の様子。この日は「お弁当」を作りました。● 授業概要尾﨑 歩美内地留学生・中学校家庭科教諭●1年間学校現場から離れて、宇大で食について学んでいます。学校現場では食が自分の健康につながってくることや、生活文化の継承を大切にしており、郷土料理や和食について学ぶことが求められています。宇大で学んだことをそのまま家庭科の授業に還元していくことはもちろんですが、様々な知見を得るために他の題材に関しても論文を読んで勉強することをアドバイスいただきました。新たなツールから知識を得て学校現場の子どもたちに還元していきたいと考えています。 宇 都 宮 大 学 宇 都 宮 大 学この授業では、調理の基礎的知識や技術を習得する調理実習Ⅰを発展させた内容となっており、和食、洋食、中華料理の他、郷土料理、行事食の献立作成を行い、創意工夫しながら調理実習を行っています。後半の数回は、各班の担当者が教師役になって模擬授業を行うことで、教員としての調理実習の指導力、実践力を身に付けていきます。●栃木県の郷土料理であるモロ(サメ)を扱った実習が印象的でした。授業を通して、この地域の文化に向き合うことができました。将来教師になった時、調理や食べることの楽しさだけではなく、授業で学んだエコクッキングやグローバルな食料問題など食の背景にあるものにも目を向けてもらうような授業をしたいです。家庭科は生活の課題をダイレクトに学ぶことができる科目です。生徒の人生の幅を拡げ、自ら生きる力を獲得して成長していくことをサポートできる教師になりたいと思います。文化についても学ぶことが大切だと考えています。それぞれバックグラウンドが違って、いろいろな考え方を持っている学生と接することで私自身も新しい発見があり、学ぶことが多くあります。私の専門は栄養学で特に国際栄養学分野の研究をしています。宇都宮大学に赴任する前は、南米パラグアイ、アフリカのルワンダで食生活の実態や栄養状態、生活習慣病の現状などについて調査し、現地の栄養課題について研究してきました。食というものを、農業の面であったり、国際的な食料安全の面であったり多面的に捉えて、持続可能な生き方とは、食べることとはどういうことなのか、広い視野に立って学生と一緒に学んでいきたいと思っています。潮田 菜々子(教育実践高度化専攻)家政分野2年●様々なジャンルの料理を作るので調理の基本を幅広く学ぶことができます。また、学生たちが作りたいメニューをもとに実習が行われるとても有意義な授業です。小中学校の現場では知識を教えるだけではなく、生徒が実感を伴って理解することが必要だと考えます。教師になった時には、調理実習を含め体験的活動を多く取り入れて、生徒が自分たちの生活と学びを結びつけながらより良い生活をするにはどうしたらいいのか考えられるような授業をしていきたいと思っています。●学生と接するうえで心がけていることは学生の主体性を尊重することです。自ら考えて課題を解決できる力をつけてもらいたいと思っています。調理実習では栄養学的な面や調理の背景にある食■「調理実習Ⅱ」の授業の様子が動画で見られます中野 吉仁家政分野2年UUnow第54号 2022.4.20●10 共同教育学部共同教育学部共同教育学部芸術・生活・健康系 芸術・生活・健康系 家政分野芸術・生活・健康系 家政分野家政分野調理実習Ⅱ調理実習Ⅱ調理実習Ⅱカバリェロ 優子 助教専門分野:栄養疫学・国際栄養・エネルギー代謝・食育授業科目:栄養学・食生活環境実験・調理実習国国際際学学部部機機械械シシスステテムム国際学部学術英語講読国際学部 学術英語講読国際学部Academic English ReadingAcademic English Reading教育学部教育学部学校教育教員養成課程学校教育教員養成課程視覚障害児教育概論視覚障害児教育概論用化学科化学プロセス工学イン科学部イン科学部ザイン倫理ザイン倫理教職大学院理論と実践を往還する授業

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