国際学部 工学部機械シ国際途上教育 *写真撮影のためにマスクを外しています。学年は、取材時(2022年1月時点)のものです。● 研究室概要梶村 姫里 応用生命化学科3年 ●祖母の家がアマゴ(サケ科に属する川魚)料理のお店を営んでいて、アマゴの養殖や人工孵化を行っているところを子どもの頃から見てきました。いつか、たくさん触れ合ってきた大好きなアマゴの研究がしたいと思っていたら、奇跡的に飯郷先生の研究室に出会いました。残念ながら栃木県にはアマゴが生息していないので近縁種のサクラマスを対象に、脳の底にある「第5の目」血管嚢��の研究をしていく予定です。血管嚢は日照時間の変化を感知して繁殖活動を制御します。アマゴの飼育にも応用できる研究ができればと考えています。小泉 理花応用生命化学科4年●光る生物は「きれいだな」とビジュアルに惹かれていました。研究室に配属されてから発光生物が光る目的に関心を持ち、現在、クロマドボタルの発光酵素ルシフェラーゼと光受容体遺伝子を研究しています。クロマドボタルからRNAを抽出し、次世代シーケンサーという装置を用いて遺伝子の大量解析をしています。大学院に進んで深海魚(サメ)の「第六感」、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚に次ぐ感覚について研究する予定です。この研究をしたいと先生に相談したとき、自分の意見を肯定してくださったことをとてもうれしく思います。●宇宙、海、生き物……。子どもの頃から自然が大好きでした。大学時代、魚の回遊を制御するホルモンの研究している恩師との出会いが、今の研究を志すきっかけとなりました。他の誰もができないホルモンの研究をしたい。サケ、アユはなぜ回遊するのか。生き物の神秘、その謎を解きたいと強く思いました。光によって増減するホルモンによって引き起こされる体内時計と魚類の生理・行動の関係や日照時間の変化を感知して繁殖活動を制御する「季節センサー」などの基礎研究を長く続けています。宇大に赴任してからは地域の方々と共同研究する機会が増え、自分の研究が社会に生かせることを実感することができます。この研究室は分子、細胞から個体、生態系まで多岐にわたる分野、多様な生物が研究対象で世界の最先端の研究に触れられることが魅力です。「出会いは偶然、別れは必然」「出会いは人の運命を変える」「はじめからプロはいない」「努力は裏切らない」「突き抜けたことをしよう」「only oneの何かを見つけよう」。若い人たちへの私からのメッセージです。石坂 美月 地域創生科学研究科 博士前期課程1年●海のない長野県で生まれ育ったこともあり、海に憧れを持っていました。しかし大学も海のない栃木県、そんな私の秘かな夢が大学生の間に、ビジュアルがユニークで興味を持った深海魚を釣ることでした。ある時、飯郷先生が深海魚の研究をしていることを知り、深海魚を釣りたいと直談判したところ学部3年にもかかわらず連れて行っていただき、夢を叶えることができました。今はアユの攻撃行動と遺伝子の関連を研究しています。この研究室は学生のやりたいことを応援してくれる環境のため、伸び伸びとした学生生活を過ごしています。澤村 優子 地域創生科学研究科 博士前期課程1年●自然豊かな土地で育った影響か、幼少期から生物が好きで高校では生物が得意科目でした。「生物について研究がしたい」と考え大学院では飯郷先生の研究室に入りました。様々な生物を研究することができて楽しいです。研究内容は「アユの一生における遺伝子発現の解析」です。アユの一生には季節繁殖、体内時計、回遊、浸透圧調節、変態、食性変化、ナワバリ行動などが見られ興味深いです。季節の変わり目自体をアユが分かっていることがおもしろい。遺伝子発現、分子機構を解明することで、その謎が解けるのではないかと考えています。生物の環境情報受容システムとホルモン・神経伝達物質による生理・行動制御の分子機構解明を目指し、分子生物学を軸とした様々な手法を活用して研究を進めています。体内時計、季節繁殖、回遊、性格関連遺伝子などが研究対象です。光を用いた非侵襲的リアルタイム生体分子計測技術開発、住民参加型生物多様性調査と分子レベルの生物多様性解析も進めています。11●UUnow第54号 2022.4.20飯郷 雅之 教授専門分野:生物有機化学・光ゲノム生命化学・科学哲学授業科目:基盤/3.11と学問の不確かさ学部/基礎生命科学・化学と生命・生物有機化学・分子生理学大学院/動物分子生理学農学部 応用生命化学科 農学部 応用生命化学科 農学部 応用生命化学科 農学部 応用生命化学科 生物有機化学研究室生物有機生物有機生物有機化学研究室化学研究室化学研究室国際学部 国際学科 吉田研究室国際学部 国際学科 吉田研究室工学部 藤村研究室工学部 藤村研究室川上 貴 ゼミ塚研究室究室究室究室究室学専攻学専攻用微生物学研究室
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