に聞かせたいですね︒自分の将来︑自分の希望や夢を本当に追いかけているのか︑と思う時があります︒例えば大学1年生18歳︑無限の未来が広がっている︒新しい生活が始まって︑自分の将来︑情熱と夢でいくらでも作り上げられる︒自分でつかみ取ってほしいと思っています︒大学の教員も︑自分の好きな研究︑教育をするために大学教員という職業を選んでいると思います︒大学には自分が好きなことに打ち込める環境があります︒そういう意味で大学は本来︑自分で追い求める︑自分から行動を起こす人の集まりといえます︒柿沼さんの話を伺って︑そういう情熱やマインドを大学内にも改めて共有したいと思いました︒希望指数が低いことはすごく残念学長最後の言葉を今の学生さん柿沼日本の若者の将来に対するだと思う半面︑それは私たち大人の責任だと思うんです︒私は今年の方たちに希望を持ってほしいと思うようになりました︒自転車を競技と別の観点から見ると︑様々な世代でいい自立促進ツールになると思っています︒自分の力で漕いで︑目的地に到達するという明確な達成感が得られるわけです︒小さなことでもいいから︑達成感をたくさん味わってもらったら自己肯定感も高まり︑次の大きなチ■レンジの糧になるのではないかと思っています︒をいただければ︒うと思った時には︑それだけに集中せずに広い視野を持つことが重要です︒視野が広がると自分のスペシ■ルな部分がより深みを増していくと思うんです︒自分と関係学長今の若い方へのメッセージ柿沼自分の好きなことを究めよ単にレースで勝てばいいということではなく︑日本における自転車の文化を大事にされている気がします︒さは重要な要素なのですが︑強いから応援してもらえる︑弱くなってしまったらもうファンじゃないというのでは地域型チームとして成立しません︒ですから強さ弱さはさておき︑地元出身の選手は地域のみなさんの話題性としては重要な要素だと思いますので地元出身の若者の加入︑また我々の育成チームから安定的にトップチームに選手が上がってくるような仕組みを作り上げることが大切だと考えています︒若手選手の成長ストーリーでは︑貴学出身の雨澤毅明元選手︵現・栃木県職員︶の話をしないわけにはいきません︒下野市出身で高校学長宇都宮ブリッツェンはただ柿沼もちろん︵レースでの︶強ないと思うことも全部つながっているので自分の興味以外のことにも関心を持ってみるといいと思います︒これは︑自分の経験から言えることです︒生の時に育成部門のブラウ・ブリッツェンの1期生として加入し︑その後プロデビューしていくわけですが︑それと併行して宇都宮大学農学部の学生として勉学に励んでいました︒彼は︑私たちが目標として掲げた﹁ジ■パンカップでの優勝﹂を体現してくれた選手です︒2018年の大会で優勝こそできませんでしたが3位に入り︑ジ■パンカップの表彰台にブリッツェンの選手が上がるという実績を残してくれました︒翌年ヨーロッパのチームにスカウトされ渡欧しました︒競技者としてそこまで駆け上がった成功例が地元から実際に生まれています︒地域の応援団と共に地元で開催するレース(写真はご提供いただきました)UUnow第55号 2022.10.20●450歳になりますが︑純粋に次世代
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