宇都宮大学広報誌 UUnow 第55号
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多様性を尊重しながら複眼的思考で取り組むにとってもありがたいことですし︑見ていて頼もしかったですね︒ずか8000人です︒この競技人口を10倍に増やさないと世界と互角に戦うスタートラインに立てません︒そういう中で雨澤選手のように世界と戦う若者が出てきていますので︑この先の自転車界は明るく見えると思います︒地元宇都宮でジ■パンカップのような国際レースが開催されていますので︑それを目の当たりにしている子どもたちにとっては最大のモチベーションになるでし■うし︑憧れの対象をこんなに近くで見られるというのは非常に恵まれた環境だと思います︒応援してもらえる﹂という発言がありましたが︑本学も地域の応援団が必要だと思っています︒北関学長雨澤選手のケースは私たち柿沼日本の自転車競技者数はわ学長先ほど﹁弱くてもちゃんと東︑栃木県︑宇都宮市に位置する高等教育機関として周りから︑一緒にやっていきまし■う︑と思っていただける大学になりたいなと思っています︒そのための取り組みとかやり方というものは︑﹁共にクリエイトする︑創っていく﹂という﹁共創﹂の関係が大切だと思っています︒これまでの産学連携とか連携事業はなかなか双方向の関係性にならず︑どちらかというと一方通行の取り組みが多かったと思います︒ 以前︑ロードレースのお手伝いで道路の交通整理をやらせていただいたことがあります︒通りがかった方から﹁あっ︑今日もレースなんですね﹂と声を掛けられ︑地域の方々にロードレースが認知されていることを実感しました︒みんなロードレースのファミリーなのです︒当たり前のようにそこに在るという雰囲気でお互いに認め合うというところが共創には必要かなと思っています︒ので︑結果的に地域との親和性が非常に高いスポーツです︒地域の皆さまに﹁今年もまたロードレースの季節が来たね﹂と言ってもらえるような地域の風物詩になりえるスポーツだと思っています︒ますが︑柿沼さんたちがまいた種がだんだん大きく成長して︑ある程度の花はきっちり咲いてきたと思います︒これからますます大きくなっていけばいいですね︒  コロナ禍でいろいろなことができなかった過去2年間でしたが︑今後︑低年齢層のレースを仕掛けたり︑また従来の自転車乗り方教柿沼ロードレースは道路でやる学長課題はいろいろあると思い室や安全教室を開催し社会貢献もされています︒大学も同じように︑本学が持つものを社会に対してどれだけ貢献できるかという視点で取り組んでいきたいと考えています︒去年から本学も新しい執行部体制となり﹁共創﹂をキーワードに掲げましたが︑もう一つ重要なテーマとしているのが﹁複眼﹂という視点です︒いろいろな見方があるということを心に持ちながら多様性に対応する︒当然︑自分のアイデンティティや考え方は軸も持たなくてはいけませんが︑いろんな人の見方とか考え方があることを理解しながらお互い一緒にやっていくということが必要だと思います︒大学教職員も600人いれば︑考え方はバラバラです︒それはそれで皆さんの思い︑考え方はそれぞれ一理あると思います︒その人その人のアイデンティティを包含して一つの宇都宮大学という組織の方向性を見出していくことがマネージメントだと思っています︒地域の方々も地域によって︑業界の方も職種によって︑いろんな見方や考え方︑感覚があります︒何が良くて何が悪いかではなく︑それぞれの見方︑考え方は真実だと思います︒そうした多様な物事への考え方︑思考スタイルに触れ理解する﹁複眼﹂の視点を持って進めることで﹁共創﹂というものが培われていくのではないかと考えています︒5●UUnow第55号 2022.10.20

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