宇都宮大学広報誌 UUnow 第55号
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ゆうだい21新たなステージへ1ゆうだい21×開発ー4つのポイントで知る︑大学発ブランド米の基礎知識ー宇都宮大学農学部では︑日本人の食生活を支える﹁コメ﹂の研究にも取り組んできました︒その長い道のりの中で大学発の米﹁ゆうだい21﹂はどのようにして生まれたのでし■うか︒それは﹁発見﹂と﹁継続﹂が結実したものでした︒ 農学部附属農場の前田忠信教授︵当時︑現名誉教授︶が平成2年︑農場の水稲ハイブリッド品種試験水田内に極めて大きい穂をつけた稲株を発見しました︒この稲株がゆうだい21の始まりで︑特に穂が大きいという特徴に着目して幾世代にもわたり改良を重ね栽培を続けました︒さらに︑食味官能試験を実施する中でこの品種が独特の粘りを持ち︑コシヒカリを上回るおいしさの特徴を持つことが明らかになりました︒ゆうだい21は︑たゆまぬ実地研究により見出され︑農場の教職員がこの品種に向き合ってきた努力の結晶として︑今や宇都宮大学を代表する生産品となっています︒ゆうだい21の生育状況を丹念に確認する農場職員※商品画像は企画段階のため実際の商品と異なる場合があります。UUnow第55号 2022.10.20●6写真:FRONTDESIGN宇都宮大学で開発された食用米の品種、「ゆうだい21」。近年、全国のコンテストで食味を評価されて受賞を重ねています。独特のモチモチした食感と嚙むほどに広がる甘みが人気の「ゆうだい21」。この魅力を掘り下げてみましょう。22

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