宇都宮大学 入学案内 2022
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調査から企画、検証までを任されて、日々奮闘中です小学生の頃から好きだった料理。高校生の頃から憧れていた化学の研究。大学で学んだ何度も繰り返して検証していく実験…。今までの私の点と点が繋がった延長線上で、お菓子の製品開発の仕事をしています。製品開発はまず、消費者がどういうお菓子を求めているのかといった情報収集を行い、市場調査の結果を基に企画を立てます。そこから試作を行い、モニター調査を繰り返し何度も改良を重ねます。さらに、品質確保のために工場での生産にも立ち会います。発売後は、お客さまからのご意見などを、リニューアルに活かしていきます。この全行程を任されて新商品を生み出していくことは、大変ですがとてもやりがいのある仕事です。進路を考え始めたのは高校2年の時で、自分の進路に迷っていた中で、まず、私が好きなことは何かを考えました。小学生の頃から料理を作っていましたし、図工や理科の実験も好きだったので、何かを作り出すことが私には向いているように思いました。ちょうどその頃、バイオという言葉が話題になったことや、下村脩先生のノーベル化学賞受賞の報道を見聞きし、研究に興味を持ちました。全国のいろいろな大学の学部学科や研究室を調べ、複数の候補の中から宇都宮大学に研究者を育てるためのカリキュラムを組んだ学科(農学部応用生命化学科)が新設されることを知り、とても魅力的に思えて受験を決めました。3年生で研究室に所属してからは、フグの遺伝子を調べる研究に取り組宇都宮大学の卒業生から、キミへ株式会社ブルボン 勤務2017年 農学部 応用生命化学科 卒業浜田 亜紀宇都宮大学で学んだ研究の姿勢や組み立て方は、新しいものを生み出していく今の仕事の基盤です。みました。フグは攻撃的な生き物で、他のフグに鋭い歯で噛みつくことがあり、噛まれた部分から雑菌が入って死んでしまうことが多くあります。実際に熊本県の天草地方の養殖場で、従業員の方たちにお話を聞くと、その対策として歯を切る作業を出荷までに3度も行っているとのことでした。飼育するフグの数は万単位であるため、多大な労力を要します。これを軽減できないかと考え、温厚なフグを選択的に繁殖させることを目指しました。トラフグの中でも比較的温厚なフグがいることがわかっていたため、研究では温厚なフグと攻撃的なフグとで遺伝子の配列が違うという仮説を立てました。配列の違いを発見し、温厚なフグを繁殖させられればお互い傷つけることなく、死んでしまうフグの数も減らせるのではないかと思ったからです。なかなか有意差を見いだせず、その兆しが見えてきたところでの卒業となりましたが、現在は後輩が引き継いで研究をしています。研究はすぐに答えが出るものではなく、何度も修正しながら実験を繰り返す地道な積み重ねですが、今の仕事でも、試作品を作る際に原料を組みあわせる比率を決めたり、何種類もの原料の中からより良いものを選択し改良を重ねる過程で、大学で学んだ検証方法の考え方などが活かせています。まだまだ学ぶべきことは多いですが、先輩たちに教わることや、原料に関する論文を読むことで知識を深め、より良い製品を作り、ヒット商品を生み出せるよう仕事に励んでいきたいです。interviewwith 3 graduatesProfile浜田 亜紀|1994年栃木県大田原市生まれ。現在の所属は、第一製品開発部ビスケット開発課。在学中は、新聞販売店や冠婚葬祭のほか飲食業界など数種類のアルバイトを経験しながら、キャリアセンターの学生団体「JUST」での活動や、サークル「虫食研究会」で昆虫レシピを仲間と研究するなど、充実した日々を過ごす。写真は、新潟県柏崎市にあるブルボン本社ロビーにて。02Hamada Aki

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