宇都宮大学 入学案内 2022
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雑草と野生鳥獣害対策、生態系保全、里地里山の地域資源活用などについて学ぶ拠点の紹介です。生態学的な解明から解決策を探る古くから薬用や食用として利用されてきたクズ(葛)という植物を知っていますか? クズは空き地や林縁などにも繁茂しますが、写真2のように電柱やフェンスにも這い上がる、蔓植物です。雑草管理教育研究センターの小笠原勝教授によると、クズは単に景観を損ねるだけでなく、道路や河川堤防などの機能を著しく低下させるそうです。クズを例に挙げましたが、私達の身の回りには様々な雑草が生育しており、それらの雑草は私達の生活はもちろんのこと地域の生態系と密接に関係しており、その雑草が適正に管理されないと、大きな社会問題に発展してしまいます。雑草管理教育研究センターでは、雑草問題の解決を目指して、その生態と制御方法について研究しています。小笠原研究室では、里山で特に問題になっているクズを研究材料に取り上げ、その巻き付き登とうはん攀に関する研究を行っています。クズの蔓は反時計回りで巻きつき、逆回りに巻き直しても直ぐに元に戻り、しかも下方には這わず、支柱を水平にしても巻き付かず、少し上向きにすると巻き付くそうです。このような生態学的な特性に基づき、植物成長調整剤や、除草剤、紫外線などを用いた防除方法について企業や地域と連携しながら進めています。1.クズの生育実験を行う小笠原先生と学生たち。 2. 繁殖力が強いクズ。 3.「地域資源管理部門」の活動の一例。カンピョウ農家に聞き取りを行う。 4. 「野生鳥獣管理部門」では、農業に大きな損失を与える獣害対策として「脚くくり罠」の設置講習も。|峰キャンパス| 雑草管理教育研究センター Center for Weed and Wildlife Managementセンターには、植生マネジメント、野生鳥獣管理、地域資源開発の3部門があります。地域における人の暮らしと生態系に関わる雑草と野生鳥獣問題の解決に向けて産官と連携しながら研究・教育を進めています。生態系バランスと人間活動の良好な関係を科学の力で雑草管理教育研究センター小笠原 勝 教授日本人は「間違い」をとても嫌う、恥じる人種だそうです。英語が上達しないのも、この気質の所為かも知れません。地球上に暮らす生物の種数も地球の中身も、分からないことだらけです。高校までは、覚えることで目一杯だったでしょうが、大学に入ったら、間違いを気にせずに、考えることを楽しんでください。キミへのエールScience to create unityinnovation ×global ×localUU.Advantage特集21234

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