宇都宮大学 入学案内 2022
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なぜ進学を? 学部4年次から紛争被害者の権利について研究しています。研究室の仲間と一緒に赤十字国際委員会(ICRC)主催の国際人道法模擬裁判やロールプレイ大会への参加、ゼミ合宿でオランダ・ハーグにある国際刑事裁判所(ICC)への訪問、本学での野口元郎前ICC被害者信託基金理事長によるご講演等の機会を通じ、被害者補償や国際刑事法への関心が高まったため進学しました。どのような研究を?紛争の影響を受けた人々への補償やサポートの実施が平和な社会をつくるための重要なステップになりますが、実際には補償を享受できず、不安定な生活を送っている人々がいるという現状があります。私は、紛争の影響を受けたあらゆる人々が補償を受け取ることができる包括的な被害者補償を実現するための研究に取り組んでいます。大学院で学びたいことは?将来は、紛争の被害者支援に携わる仕事に就き、国際社会に貢献したいと考えており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)でのインターンの経験から、特に国連機関や法務に関する仕事に関心があります。紛争被害者の生活支援や補償に携わる現場で活躍する実務家を目指し、大学院ではより高度な専門知識を身につけたいです。指導教員である藤井広重先生には、研究や専門的な知識はもちろん、研究に取り組む姿勢や心構えもご指導いただいており、将来自分がどのように働きたいか、どんな人でありたいかを考えることができます。当事者の境遇や気持ちを想像し、助けになりたいという想いや姿勢は、これからの研究や仕事をする中で忘れずに生きていきたいし、当事者の声を反映させた研究成果を積み重ねていきたいと考えています。大学院Graduate Schools宇都宮大学大学院に進学して研究を進めている先輩たちは、どんな考えでどんな研究テーマに取り組んでいるのでしょうか。博士前期課程・博士後期課程で学ぶ大学院生3名を紹介します。なぜ進学を? 学部4年次で研究室に配属されたとき、研究室ではAI(人工知能)を使った研究を立ち上げ、その最初のテーマを任せてもらえることになりました。いつかAIの研究に携わりたいと思っていたので、このテーマを自分の手で軌道に乗せて研究室オリジナルの手法を提案することを目標に、博士前期課程でも研究を続け、日々新しい発見があることが面白くなり、博士課程への進学に至りました。どのような研究を?体内の画像診断装置であるMRIとAIの融合による、撮影時間の高速化と画像の高品質化に関する研究を行っています。MRIの撮影にかかる時間を高速化できれば、撮影時の息止め時間の短縮や、安静状態が難しい幼児や高齢者の撮影、MRIによる診断の機会向上が見込まれます。時間短縮によって画像に生じた乱れを数理学的に取り除く一般的な高速化法では、画像処理に時間がかかります。私は、AIの導入によって迅速かつ効果的に画像の乱れを取り除く方法について研究を進めています。研究の結果、撮影時間を通常より70%短縮した場合でも、短縮しない場合と同程度の画像が従来法よりも大幅に短い処理時間で得られるようになりました。社会にどう生かされる?近年ではAIによる病変検出の研究も盛んなので、本研究の発展は撮影から診断までを一括で行うAIの登場への一助になり、医療従事者と患者の双方に大きなインパクトをもたらすと考えています。私自身の今後としては、このテーマをできるところまで自身の手で発展させていきたいです。また、医用画像処理は当然のこと、情報系の幅広い知識を習得するように心がけ、いずれはこの分野に興味を持った人をサポートできるようになりたいと思っています。Ouchi ShoheiFukuhara Reona工学研究科 博士課程 システム創成工学専攻2年地域創生科学研究科 博士前期課程社会デザイン科学専攻 グローバル・エリアスタディーズプログラム1年宇都宮大学大学院工学研究科博士前期課程情報システム科学専攻修了宇都宮大学工学部情報工学科卒業小山工業高等専門学校出身宇都宮大学国際学部国際学科卒業栃木県立大田原女子高等学校出身令和3年度日本学術振興会特別研究員(DC2)に採用ゼミ合宿でオランダ・ハーグにある国際司法裁判所(ICJ)を訪問大内 翔平福原 玲於茄AIとの融合による高性能MRIの実用化で医療現場の期待に応えたい紛争地域の被害者補償やサポートに関する問題を探究する※2021年4月の大学院改組に伴い、地域創生科学研究科修士課程は博士前期課程になりました。 また、2020年度で国際学研究科及び工学研究科博士課程の学生募集を停止し、2021年4月から地域創生科学研究科博士後期課程になりました。

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