宇都宮大学の学士課程教育 2022
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基盤教育 自然科学に関する基本的な知識や技能を修得し,また,現代の科学技術および最先端の研究に関する知識に触れ方法論を学ぶことによって,持続可能な社会の形成を担う先進性と独創性を有する21世紀型市民にふさわしい自然科学に関する幅広い教養を身につけることを達成目標とする。 教養科目 概要 達成目標 達成目標 達成目標 カリキュラムの方針 ◎人文科学系科目 ◎社会科学系科目 ◎自然科学系科目 幅広い視野に基づく行動的知性と豊かな人間性を身につけることを目的とする。 自然を対象にした研究領域である自然科学に対して,人間の本性や行動,文化や芸術的側面に関する研究分野が人文科学である。人文科学系科目では,教養の根本である哲学,心理学,文学,芸術の入門を学び,人間の本性や行動の背景を理解するための基礎的な知識や考え方,文学,文化,芸術の評価や鑑賞のための基本を身につける。 カリキュラムの方針 人文科学系の科目は哲学,心理学,文学,芸術の領域からなり,教養教育の基礎となる学問領域である。さらに,人文総合領域という区分を設けることで,これらの個別の領域にとどまらないテーマで人文科学的な知識や考え方を身につける授業を用意している。 開設する科目は,哲学領域では,哲学と思想関係の科目,心理学領域では行動,認知,人間関係など心理学の下位分野を踏まえた科目,文学領域では,日本をはじめアジア各国,欧米各国の文学に関する科目,芸術領域では,文化論と美学,芸術学等の科目である。さらに,人文総合領域では,学修・教育やコミュニケーションなどに関する複数の領域にわたる科目を開設する。 これらの科目を履修することによって,人文科学に関する基礎的な知識と考え方を修得することができる。 社会科学系科目は,現実社会の様々な問題に対応可能な理解力や思考能力を養うことを目的とする。また,日本社会のみならず,国際的な視野に立ち,それぞれの社会の特殊性への理解を深める。この過程を通じて,政治・社会・経済といった我々の日常生活を取り巻く環境を正しく理解し,そこに主体的に働きかけ,よりよい社会を形成してゆく力を養成する。 カリキュラムの方針 多様な現実社会の理解を可能にするため,社会科学系は多方面の科目から成立している。それらは「法学領域」,「政治学領域」,「経済学領域」,「社会学領域」,「地理学領域」,「歴史学領域」の6領域に,これらの領域を横断する「社会総合領域」を加えた7領域に分類される。 履修者は自身の必要に応じて履修すべき領域を決定し,それぞれの領域から科目を選択することで,各自の学修計画に応じた履修が可能となる。この領域分類を参照することで,各領域から過不足なく履修し,バランスよく知識を修得し,様々な問題に対応するための基礎力を修得することが可能となる。 自然科学系科目の達成目標に到達させるために,次のように授業科目が編成されている。大学での学修の基盤を育成するため,本科目は1~2年次を中心に履修する。 開設する科目は学生の要望に応えられるように,数学,物理学,化学,生物学,情報科学,地学,健康科学の領域に関する科目,および,これらの複数の領域にまたがっている自然総合領域の科目を開設している。 これらの科目の中から自分に必要と思う科目を選択し履修することで自然科学に関する幅広い基礎知識を身につける。 8

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