宇都宮大学の学士課程教育 2022
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宇都宮大学の最も重要な役割は学生の教育である考えています。そのために、「幅広く深い教養と高い専門性を身につけ、未来を切り開く人材を育成」することを方針に掲げ、基盤教育と専門教育を有機的に結びつけた優れた教育プログラムを通して、さまざまな教育の改革・改善を行っています。 本冊子は、本学における全ての学士課程の教育プログラムにおいて、どのような学生を、どのような教育によって、どのような人材に養成するかを約束した“教育プログラム・シラバス”であり、本学が社会に対して明示した“教育の契約書”とも言えるものです。本冊子と、教科の学修内容および具体的な到達目標や成績基準を明示した“教科のシラバス”、学修・教育目標がどの教科によってどのように達成されるかを一覧表にした“確認マトリックス”を加えた三者を有機的に結びつけることで、本学の教育の質の保障を “見える化”しています。 もちろん、教育の質保証は、学生が何を受取ったか、何を学修したか、学生の視点、学生目線によって測られるものだと考えていますが、大学が養成する人材像や、そこに至る教育の道筋、そして、そのために何を提供しているのか、等について明確にすることは、在学生はもとより、本学を学びの場として選ばれる受験生や本学の卒業生を人材として求めている社会に対しても、本学が果たすべき説明責任であると考えています。 新型コロナウイルス感染症への対策が大きな契機の一つとなった、オンライン授業やメディアの活用等は、今後の日本の大学における教育方法の多様化の流れの中で本学としても進めていきます。もちろん、どのような授業形式でも、本学における教育の理念、方針、目標に変わりはなく、その質の確保もしっかりと行っていきます。授業のデジタル化、オンライン化は、今後の本学における教育改革にも大きく資するものであると考えており、一層内容の充実を図っていきます。 本冊子が、本学の教育プログラムを正しくお伝えする役割を十分に果たすと共に、今後の本学の教育改善の中で、さらに内容が充実したものに進化していくことを願っています。 宇都宮大学長 池 田 宰

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