宇都宮大学の学士課程教育 2022
36/44

履修条件(アドミッション・ポリシー) 1.求める学生像 プログラムの概要 生命の営みを支える物質を明らかにすることや,その代謝などによる構造や機能の変化を解明すること,すなわち,さまざまな事象を“物質の流れ”という観点から解明することを通じて,真に豊かな暮らしを支える科学技術の発展を図るための基本的・応用的な教育研究をおこないます。生命・食品・環境の分野の諸問題の解決に取り組むための知識・技能と行動的知性を備え持つ人材を育成します。 修了認定の基準(ディプロマ・ポリシー) (a) 幅広い教養と人間性を持ち,国際的に通用する人材としての基礎的知識を修得している。 (b) 食品,微生物,その他の生物資源を構成する基本的な物質の構造や機能を理解している。 (c) 化学や生化学の基礎的な実験の原理を理解した上で,その手法と技術を修得している。 (d) 科学的論理性に基づく思考力を持ち,自らの判断の過程や結果を説明するためのプレゼンテーション能力およびコミュニケーション能力を持っている。 (e) 生命・食品・環境に関する基礎的な知識を組み合わせて物質の流れを把握し,諸問題の解決に取り組むことができる。 達成目標に到達するため,基盤教育科目は,35単位以上,専門教育科目は,必修60単位を含む92 単位以上,合計127単位以上の修得を条件とします。 (1) 応用生命化学科で学んでいくための基礎となる科目を修得している人 (2) 真に豊かな暮らしを支える科学技術を発展させたいという意欲のある人 (3) ある事象に対して多面的に考察し,自分の考えをまとめ,簡潔に分かりやすく表現することができる人 2.入学者選抜の基本方針 (1) 高等学校の教育課程を尊重し,基本的な学力を備えていることを重視します。 (2) 化学に関する論理的な思考力やその表現力も評価します。 (3) 科学に対する熱意,主体的な姿勢,コミュニケーション能力なども評価します。 学修・教育目標を達成するためのカリキュラム方針(カリキュラム・ポリシー) 【教育課程編成の方針】 本学科では,生命・食品・環境の分野の諸問題の解決に取り組むための知識・技能と行動的知性を備えるためのカリキュラムを編成します。 【教育内容の学修方法】 応用生命化学科の教育プログラムは,生化学,食品化学,微生物学,分子生物学,有機化学,および化学実験の科目から構成されており,以下の要素を修得します。 1.「化学」的素養の修得 さまざまな事象を“物質の流れ”として把握できる力,すなわち,化学をツールとして使いこなす力の養 成を重視しています。基礎無機化学,基礎有機化学,およびその演習科目などにより基礎的な事項を能動 的に学修し,食品化学,高分子材料化学,生物有機化学などにより発展的・応用的な化学を修得します。 2.「応用」力の修得 科学技術の利用を実践的に学修するために,基礎化学実験,応用生命化学実験などの科目を修得します。 3.「生命」に関する広い視座の涵養 生物学,生化学,化学,哲学・倫理などが有機的に連携して構築されている「生命」について広い視座で 修得するために,基礎生命科学,分子生理学,分子生命科学,生物化学などの科目に加え,食と細胞の科 学,化学と生命など,暮らし,哲学・倫理的な素養をも必要とする科目を開講しています。 なお,卒業に必要な単位を取得することにより,食品衛生管理者および食品衛生監視員の資格が得られま す。 【学修成果の評価方法】 学修成果の評価は、授業科目ごとに定める達成目標に応じ、科目の態様に従って、試験、レポート、作品、発表などにより評価します。 ■ 農学部 取得学位の名称 応用生命化学 教育プログラム・シラバス ◆学士(農学) 33

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る