宇都宮大学の学士課程教育 2022
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学修・教育目標を達成するためのカリキュラム方針(カリキュラム・ポリシー) 【教育課程編成の方針】 する学識を身につけ,社会の幅広い分野で活躍でき,行動的知性を兼ね備えた技術者を育成することを目指しています。入学生は2年生後期から,①水土環境工学コース,②食料生産システム工学コースのいずれかに分属し,それぞれの専門領域について学修します。この2コースではそれぞれ,①地域資源・地域環境の適切な利用と管理,田園空間の総合的デザインに携わる専門技術者,②圃場機械や栽培・流通施設,廃棄物・バイオマス管理など,食料生産環境システムの機構とその設計,制御に携わる専門技術者の育成が図られます。卒業後の就職先としては,国・県・市町村や農村環境整備・生産基盤整備に関係する各種団体,調査・設計コンサルタンツ,土木建設関連企業,農業機械・施設開発企業,農産物・食品の流通・加工に関連する機械・装置開発企業,資源リサイクル関連企業などが挙げられる。なお,本プログラムはJABEE(日本技術者教育認定機構)による技術者教育プログラムとしての認定を受けており(2003年度から),卒業と同時に修習技術者となり,技術士補の国家資格を得ることができます。 修了認定の基準(ディプロマ・ポリシー) 本プログラムでは次の (A)~(E)の学修・教育目標を掲げています。 (A) 幅広く深い教養を修得するとともに,食料の持続的生産・供給,地球環境の保全と修復,動植物の生命現象の解明,食料を通じた人間の健康の維持という農学の役割について理解し,認識を深める。 (B) 現代の人間社会および自然環境に対する技術の役割と影響を理解し,技術者としての社会に対する責任を自覚できる。 (C) 高度な食料生産,快適な農村生活,豊かな自然生態系が調和し,持続する田園空間環境の実現を目指し,これら田園空間環境の創出・制御に関わる基礎として,数学・物理学系の工学的手法・アプローチを修得する。 (D) 現実社会の変化する諸相の中で生起する田園空間環境に関わる様々な問題をフィールドに求め,幅広い分野の科学技術情報を活用して解決策を見いだす能力を修得する。また,課題研究を重視した教育を通じて,論理的な思考力,記述力,口頭発表の表現力,議論する能力,英語を含むコミュニケーション能力,および時間的制約下で計画的,自主的に学修・作業を実践する能力を修得し,醸成する。 (E) 各コースの専門分野における技術者に求められる専門的知識・技術及びデータ解析力を修得する。 これらの目標の達成のために必要な関連科目群が明示されており,各コースの必修及び選択科目群の履修によって,目標が達成される仕組みになっている。さらに,総合的な目標達成度評価のため,4年生前期に学生自身による達成度自己評価(評価用紙への記入),卒業時に卒業総合試験(口頭試問)を実施している。 履修条件(アドミッション・ポリシー) 1.求める学生像 (1)理数系の基礎学力がある人 (2)環境と調和した農業システムや田園空間の創出に関心があり,かつ情熱のある人 (3)広く社会や環境に関わる問題意識をもち,課題解決に向けて自ら考え,行動をおこす意欲と能力を持つ人 2.入学者選抜の基本方針 (1)高等学校までの教育課程をふまえて,基本的な学力と思考力を備えているのかを判断します。 (2)理数系の基礎学力と学ぶ意欲も評価します。 (3)論理的な思考力,主体的な姿勢,社会的な問題への関心なども考慮して評価します。 農村環境の創出・管理・評価,持続可能な食料生産の確保,再生可能エネルギーやバイオマス資源の利用に関する学識を身につけ,社会の幅広い分野で活躍でき,行動的知性を兼ね備えた技術者となるためのカリキュラムを編成します。 【教育内容の学修方法】 ①水土環境工学コース,②食料生産システム工学コースの2コースがあり,学生の履修すべき専門科目は学科共通必修科目,コース別必修科目,コース別選択科目に分類されます。学修・教育目標の(A)は主として基盤教育で培われるものとし,(B)~(D)の達成に必要な科目群を学科共通必修,(E)の達成に必要な科目群をコース別必修として配置しています。学修・教育目標と科目群の関係については,各科目のシラバスに記載されるとともに,コース・ガイダンスの際に,関連表の提示によって説明されています。コース分属が2年生後期開始時であるため,学科共通必修科目は1年生から2年生前期に開講されます。 【学修成果の評価方法】 学修成果の評価は、授業科目ごとに定める達成目標に応じ、科目の態様に従って、試験、レポート、発表などにより評価します。 取得学位の名称 農業環境工学 教育プログラム・シラバス ◆学士(農学) プログラムの概要 本プログラムは,農村環境の創出・管理・評価,持続可能な食料生産の確保,再生可能エネルギーやバイオマス資源の利用に関■ 農学部 35

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