宇都宮大学の学士課程教育 2022
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履修条件(アドミッション・ポリシー) 1.求める学生像 学修・教育目標を達成するためのカリキュラム方針(カリキュラム・ポリシー) 【教育課程編成の方針】 取得学位の名称 森林科学 教育プログラム・シラバス ◆学士(農学) プログラムの概要 本プログラムの特色は,森林の育成・管理から生産物の加工利用までの一連の流れを基軸とし,森林の持つ木材生産機能と環境保全機能を総合的に学修する点にあります。本学科の授業科目は,自然科学系から社会科学系までの幅広い分野から構成されていますが,特に演習林を主体とした実践的野外実習による行動的知性の涵養が重視されており,森林に関わる専門分野の基礎から応用にいたる科目と,実習科目を有機的に組合わせたカリキュラムとなっています。 修了認定の基準(ディプロマ・ポリシー) 本プログラムでは,以下の(a)~(g)を学修・教育目標として定め,これらを到達目標としています。修了認定は所定の単位を修得するとともに,学科独自の評価スコアを用います。学修・教育目標ごとに評価スコアの最低基準が設けられており,この基準を全て満たした場合修了が認定されます。 (a) 森林科学の学修を進める上で必要となる,語学,情報処理,専門基礎の知識と思考力を高め,地球的,地域的両面の視野自然科学と社会科学の基礎学力を有し,持続可能な森林の育成,林業・林産業について実践的に学修しようとする人。 2.入学者選抜の基本方針 高等学校の教育課程を尊重し,自然科学と社会科学の基本的な学力と思考力を備えているかどうか評価します。推薦入試においては,森林・林業分野への熱意,論理的思考力,表現力,コミュニケーション能力なども考慮して評価します。 ■ 農学部 から物事を判断,理解する能力を身につける。 (b) 栃木県内に展開する林業生産現場や演習林を活用し,森林の育成・管理から,生産・加工利用にいたる一連の生産活動の流れと森林の持つ多面的な機能を理解する。さらに,森林における生産活動が社会及び自然環境に及ぼす影響を総合的に理解し,評価する能力を身につける。 (c) 森林生態系及びその構成要素である生物に関する遺伝子レベルから生態系レベルまでの生物学的知識を修得し,生物多様性の保全,森林の育成・修復などの管理技術を身につける。 (d) 森林資源の保続的利活用のために必要となる計測技術,管理計画,森林政策に関する知識を修得する。また,森林の社会的な役割,位置づけを理解し,森林に関する管理計画,政策を立案する能力を身につける。 (e) 森林の保全と森林生産のための基盤整備に関する数学・物理学・工学的知識を修得する。また,森林生産に関する技術,環境への影響を理解し,作業システムをデザインできる能力を身につける。 (f) 森林資源の利活用を行うための生物学,化学,物理学などの専門知識を修得し,木質資源などの利用のための新技術を開発・活用できる能力を身につける。 (g) 森林科学全般の知識を基礎とし,森林資源の生産・利用現場からの要求に応えうる研究実行力,技術開発力,成果のまとめと公表が行える能力を身につける。また,研究・技術開発の成果が,社会及び生活環境に及ぼす影響を多面的な視点から理解する能力を身につける。 本プログラムの授業科目は,自然科学系から社会科学系までの幅広い分野で構成し,特に演習林を主体とした実践的野外実習による行動的知性涵養を重視した,森林に関わる専門分野の基礎から応用にいたる科目と,実習科目を有機的に組合わせたカリキュラムを編成しています。 【教育内容の学修方法】 本プログラムでは,授業の科目群を1)基軸科目(導入,総合),2)専門基礎科目群および3)専門科目群(育林学,森林社会科学,森林工学,林産学の4教育分野)の3つに区分しています。基軸科目(導入)は以後の学修をして行く上で不可欠な科目群であり,専門基礎科目は,各教育分野の専門科目を理解するのに必要となる科目群です。また,専門科目は,森林科学の学生が必ず修得すべき学修領域が必修科目として設定されており,さらに各自が希望する専門選択科目を学修することによって森林,林業,林産業に対する専門知識を深めていく科目が設定されています。基軸科目(総合)は,森林科学の思想と技術を学修・修得した後,さらに総合的なテーマに協力して取り組むことなどを通じ、専門家としての資質を高めるために設定された科目群です。これらの科目群について1~4年次に順次学修します。 【学修成果の評価方法】 学修成果の評価は、授業科目ごとに定める達成目標に応じ、科目の態様に従って、試験、レポート、発表などにより評価します。さらに学修・教育目標ごとに学科独自の評価スコアを用いて達成度を評価します。 39

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