宇都宮大学広報誌 UUnow 第56号
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分の足元から世界を考える、世界と常につながっているという感覚を大学で養っていただきたい。2030年のその先の話について個人的に思うのは、例えば高度経済成長期は技術の進歩とエネルギーの消費量は比例していて、新しい技術を取り入れることは大量のエネルギーを消費するという時代だったと思います。2015年にSDGsが採択されて少しずつ方向性が変わってきていて、次に目指すのは技術を取り入れることによって化石燃料などエネルギーの消費量を減らしていく、そういう発想で、これからの新しい時代に何をしていきたいかということを考えていってほしいし、そう考松金自分の足元が世界につなが飯塚今後の目標は、防災を切りえてもらえるよう研究成果や授業で学生を後押しできればと思っています。っているということを、ぜひ学生に感じてほしいと私も思います。SDGsを当たり前のものにするというのは、まさにそういうことだと思います。遠い世界ではなくて、自分の足元がそもそも地球で、全部がつながっているという感覚を持って、自分はここで一体何ができるのか、ということを考えていただきたい。口に地域の方と留学生をつなぐプログラムを実施していきたい。そのために例えばサンフランシスコ市の移民が参加する防災活動や、大分県別府市の外国人や様々な背景を持った住民の方を含むまちあるきなど、国内外の事例を視察し、参考にしながら宇都宮でも実施していきたいと思っています。新入生に向けては、留学生・国際交流センターは交換留学や英語研修、国際インターンシップなど様々なプログラムを準備していますので、それらを通して実際に海外に行って学んでほしいと期待しています。新年度後期からは「グローバル入門 世界を知る、学ぶ、行動する」を新しく開講しますので、この科目を受講して海外に行ったり、学内で国際交流の活動をするきっかけにしてほしい。必ずしも海外に松金足元が地球でつながってい瀧本共同教育学部の教員ですの行かなくても大学の中で、また地域でグローバルな体験ができると思いますので、学内外で国際交流を体験してほしいです。ることが分かって、その感覚を持って海外に出てもらうと、本当につながるんですね、その瞬間に。で、持続可能が当たり前の社会を実現する担い手を育成できる教員を輩出することが地域貢献であり、教育学部の使命と思っています。好奇心を持って、なぜ、どうしてと疑問を持つ気持ちがSDGsや持続可能を考えるきっかけになると思いますので、そういう思考を持ち続けることができる教員を養松金持続可能な社会を当たり前成していきたいと思っています。大学では答えのない課題に取り組むことの難しさと面白さに気付いて、それを解決する力を身につけることができると思います。新入生には、いろいろな経験をしてほしいです。のものにしていく場合に学生とどのように向き合い、どう人材を育成をするのかということが一番大きな仕事と思っています。そのために我々が好奇心を持ち、しっかりとした研究をし、それを踏まえた教育を行っていくことはもちろん大事ですし、今まで以上に学生たちがいろいろなものに出会い、体験できるようなプログラムを作っていくことが、今後必要になってくると思います。宇都宮大学はこれまで教育面でも、地域との連携面でも、SDGsというものを考えながら多くの部分を提供してきました。今こそ、それを学生に対してうまく適応、アダプトさせていくことが次の段階と思います。それがあって初めて2030年以降があると思っていますので、先生方にはますます学生と向き合ってしっかりとした教育をしていただければと思っています。よろしくお願いします。■SDGsの取り組みを学生にアダプトさせていく5●UUnow第56号 2023.4.20

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