宇都宮大学広報誌 UUnow 第56号
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■ゆうだい21の開発者挨拶ゆうだい21がここまで普及ofできたのは、まさに生産者の「続けて作りたい」という思いがあったからこそ。生産者の皆様、本当にありがとうございます。ゆうだい21の栽培を始め高温障害が発生しにくい見たゆうだい21の魅力と将来ビジョン、そして栽培・流通、全国展開の状況と課題をテーマに話を進めたいと思います。まず生産者の方々からお願いします。生産者、流通販売業者からE    PUUS   tationsEnglishProgram UtsunomiyaUniversity長尾阿久津て4年目に米・食味分析鑑定コンクールの最上位部門で金賞を受賞し、米の総合メーカーの「世界最高米」にも選ばれました。東京の有名デパートで販売され、高級ホテルの食材に利用されています。「今までにない美味しさ」と評価され、「ごはんをあまり食べない子どもたちが、なぜかゆうだい21はよく食べる」ということも聞きます。この美味しさを生かし、ゆうだいたいと思います。内山(高温条件下でも玄米の外観品質が低下しにくい等の特徴がある)ということでゆうだい21の栽培を始めました。味度値は高いが食味を上げるのが難しい。食味を上げるためにはタンパク質の調整が必要で水管理が大事です。刈り取り時期も重要です。消費者には炊飯技術をアドバイスすることでゆうだい21の粘りの強い食味特性を生かして、美味しく食べてもらうことダイジェスト版第2部:パネルディスカッション21の価値をさらに向上させていきゆうだい21の特徴は稲穂が大きく、草丈が高い、茎が太く硬いことで、当時の価値観では実際に食べると美味しいというのは奇跡のように感じたものです。登熟期間が長い、緩やかに登熟が進むことが、ゆうだい21の味を決めています。「早刈りをせず、収穫までの期間をとってほしい」というのが生産者の方へのお願いです。池田 宰宇都宮大学 学長長尾 慶和宇都宮大学農学部附属農場長/教授宇都宮ブリッツェンファーム(宇都宮市)(千葉県木更津市)パネリスト泉  雅晴株式会社泉屋パネリスト冨田 康之 全国農業協同組合連合会栃木県本部(宇都宮市)宇都宮大学 名誉教授UUnow第56号 2023.4.20●6新たに策定したロゴを用いた米袋のデザイン阿久津 政英阿久津農園(大田原市)天栄米栽培研究会(福島県天栄村)コーディネーターパネリストパネリスト内山 正勝パネリスト樋口 克之前田 忠信■ 主催者挨拶2022年度からゆうだい21戦略的普及プロジェクトを立ち上げています。本学の推進体制を強化し、生産者へのサポートや連携体制を構築するとともに情報発信を強化、ブランディングにより、ゆうだい21の認知度を向上させます。また販路拡大による生産者の生産意欲の向上や消費者の購買欲求を満たす取り組みや、科学的見地からゆうだい21の美味しさの解明、後継品種の開発などを進めていきたいと考えています。助教の先生方 の紹介による■ゆうだい21ロゴ マークを紹介ゆうだい21をより多くの人に知ってもらうために新たにロゴデザインを策定しました。̶ 宇大生のリアルな実力とキャリア教育・就職支援体制 ̶宇大発ブランド米22222022年(令和4年)12月16日会場:ライトキューブ宇都宮第1部:シンポジウム「ゆうだい21が切り拓くお米文化の新時代」をテーマに、ゆうだい21を取り巻く生産者、販売者がその未来について熱い意見を交わしました。大学発ブランド米のさらなる普及に向け開催された本サミット。来場者はゆうだい21の今後の展望に期待を寄せ、会場は熱気に包まれました。ここでは、その様子をレポートします。就職に(も!)強いんです

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