宇都宮大学広報誌 UUnow 第57号
14/16

この建物の壁はキラキラと、たくさんの鏡がありますが、これはいったい何ですか。ここ、オプティクス教育研究センターは光学(オプティクス)分野の教育研究施設です。壁面の無数の鏡面板(ステンレスプレート)は世界最大のSLM(空間位相変調器)のイメージ。空間内を進む光をずらす装置です。SLMは、例えば、国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡では、空気の揺らぎで遠くから届く光がずれますが、小さな鏡が動いてそれを制御します。その仕組みに似ているので、過大な解釈で「世界最大の空間位相変調器」と言っています。実際に動くと、風紋、風が動いた模様がきれいに見えます。実はンター長の谷田貝豊彦先生のアイデアで「シンボリックなものを造に並べました。初めに見たときは鳥避けかなと思って、この建物を不思議に眺めていました。オプティクス教育研究センターはキヤノン株式会社との連携で発足し、建物は2009年、建築家・山本理顕先生の設計で建設されました。「宇都宮大学にはあんな建物がある」と覚えてもらえるし、光学分野に力を入れていることをアピールする効果がありました。ていた時に、「あれは何だろうね」とみんなで話していました。このセンターではどのような研究をしていますか。あって、皆さんが普段使っているスマートフォンやカメラでも光の技術が必要不可欠ですね。ー加工、ディスプレイ、光ファイバー通信、赤外線を使った技術など光に関する多岐にわたる研究や、民間企業の研究を計測、評価することもしています。測量では、どの方向からでも同じ方向に光を反射する鏡を使っていると思います。これはアポロ11号が月面に設置した地球と月の距離を測る装置と同じ仕組みだったりします。  この近くで測量学実習をし光学にはいろいろな分野が私たちのセンターでは、レーザ測量の授業の話が出ましたが、コロナ禍でも歩みを止めずに仲間と活動する学生3チームを紹介します!また、目に見えない赤外線もセキュリティの技術や農作物の糖度測定にも使われますし、車の自動運転にも、光の技術が大いに関係しています。があり、光の分野は苦手意識がありましたが、今日話を聞いて光も面白そうだなと思いました。舞う桜の花びらが壁面に映る姿や、風が吹いて反射する波の形が見えたときも、とてもきれいで印象的ですよね。る音もいいなと思いました。近くで見たのは今回が初めてです。この施設で行われている実験、研究に関係していることも分かりました。子が反射してきれいですよ。陽東キャンパスのシンボル的な建物として、これからも大切にしていきたいですね。私は工学部で制御系に興味風に吹かれてカラカラと鳴桜の時期も花吹雪が舞う様 アットホームな雰囲気で全国有数の柔道部を目指す宇都宮大学 柔道部No.1 キャンパスで一番高い樹No.1 キャンパスで一番高い樹   オプティクス教育研究センター   オプティクス教育研究センター松村大谷松村大谷����吉井大谷松村吉井大谷光と アットホームな雰囲気で風の全国有数の柔道部を目指す邂逅キラキラそよぐ不思議な壁面について学生たちが聞くコーナー。3回目の今回は陽東キャンパスです。風に揺れキラキラ輝く鏡のような壁面はいったい何なのか。最先端の研究を行う施設を訪ねてみました。専門分野に通じた先生に宇大キャンパスの秘密や魅力社会基盤デザイン学科 3年吉井 日菜多 地域デザイン科学部情報電子オプティクスコース電気電子分野3年スりこテたれンいはレ」、スと単の、なプ壁るレ面飾ーにりト95でをミす市リ。松四初模方代 様のセNo.3No.3松村 みすゞ工学部基盤工学科 オプティクス教育研究センター長 東京農工大学工学部卒。東京大学大学院で博士(工学)に。HOYA勤務、東京農工大学准教授などを経て、2010年から宇都宮大学教授。専門は光応用計測、オプトメカトロニクスなど。日本光学会などに参加。SPIE(国際光工学会)フェローコロナ禍でも歩みを止めずに仲間と活動する学生3チームを紹介します!専門家ガラス張りのエントランスからも市松模様に並ぶステンレスプレートがくっきりヤマザクラの大木が映り込んだ壁面のステンレスプレートUUnow第57号 2023.10.20●14大谷 幸利工学部教授宇都宮大学 柔道部    オプティクス教育研究センター   オプティクス教育研究センターオプティクス教育研究センターNo.3No.3No.3ークル & サークル

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る