地域デザインセンター地域防災部門には自治体や住民組織から様々な連携の提案、相談があり、動き出した取り組みが今後の地域連携のモデルケースとなっていきます。さくら市の市民大学・防災リーダー養成講座の共同運営が9月に始まりました。11月までの7回講座で、防災知識だけでなく、避難所運営で大切となってくる日常の住民連携についても学ぶことができます。実務を担う土崎雄祐コーディネーターは、「災害に関して研究している教員が、暮らしにつながる話題を提供し、市民と一緒に考えていく講座」と説明。ハザードマップの見方、災害後の心理的問題、災害弱者と外国人などを各回のテーマに設定しました。関東大震災100年となる9月1日、陽東キャンパス11号館で地域デザイン研究会「防災士との対話 リカレント教育プログラム開発に向けた作戦会議」が開かれました。県内で活躍する防災士のほか、防災関係の県職員、本学の教員、学生も参加。防災士の方々からは栃木県防災士会の取り組みや、阪神・淡路大震災や東日本大震災でも大きな問題となりながら、表面化しにくく、未だ解決されていない避難所のトイレ問題への指摘など具体的な課題について報告がありました。2グループに分かれて進められた意見交換も活発な議論が展開。「HUG(避難所運営ゲーム)は地域の実情に合う形にしたほうがよいのではないか」「若い世代、子育て世代をどう地域活動に結びつけ、どうやって防災に関心を持ってもらうか」といった意見が出されました。防災士の資格取得者は全国でえています(7月末現在)。資格をどう生かすか、さらに深く掘り下げて学びたいというニーズにどう対応するかという課題があります。地域防災部門では大学の専門性を生かし、防災士のリカレント教育、応用と実践に力を入れていく方針です。●自治体との連携講座最近の取り組み●防災士との対話26万人、県内でも4200人を超下野新聞紙上で4月から毎月1回、「みんなでつくるとちぎ防災」を掲載しています。C.C.S.(宇都宮大学生協学生委員会)が企画し、競技などで学生同士が交流しました。県内の小・中・高校の防災教育支援にも力を入れています。企業や自治体の協力を得て、学内で避難所設営体験や非常食の試食を行いました。土崎雄祐コーディネーター被災地へのボランティアの送り出し、災害ボランティアに関する情報共有会議の企画運営などに取り組む。防災士、社会教育士7●UUnow第57号 2023.10.20さくら市の喜連川公民館で開かれた防災リーダー養成講座での「防災グッズ」の説明陽東キャンパスで開かれた防災士との対話の様子●下野新聞紙面講座●学生企画の防災運動会●県内学校の防災教育支援●防災キャンプ特徴的な取り組み
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