宇都宮大学 研究シーズ集 2024.04
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近年、豪雨により毎年のように土砂災害が発生しています。このような土砂災害のうち、広い範囲に被害をもたらしうる土石流について研究しています。土石流の到達範囲を知るには、数値モデルによるシミュレーションが有効です。しかし、土石流の流れのメカニズムが十分明らかになっていない部分もあるため、現状の数値モデルには改良の余地があります。土石流の災害対策につなげるために、土石流の流れのメカニズムを解明することを目指して研究しています。教育・研究活動の紹介土石流の到達範囲は、どのような大きさ(粒径)の土砂がどれくらいの割合で土石流に含まれるか(粒径分布)に大きく影響されることが分かっています。しかし、現状の土石流の数値モデルでは、そのような粒径分布の影響を適切に表現しきれていない部分もあります。土石流の粒径分布と流れの関係を解明することを目的として、基礎的な水路実験をもとに研究を行っています(図1)。これによって得られた知見を数値モデルに反映させ、過去に発生した土石流の災害事例で検証することで、土石流の数値シミュレーションモデルの開発を行っています。今後の展望土砂災害には総合科学的な側面があります。土砂災害の発生に対して、森林の取り扱いが与える影響や、人間活動が与える影響についても研究できればと考えています。また、近年の気候変動が土砂災害の発生に与える影響についても重要なテーマだと考えています。社会貢献等土砂災害の防止には産官学の連携が重要です。実際の対応にあたっている国や自治体、災害防止に関わる技術開発を行っている企業との連携を通して、社会貢献できればと考えています。(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)ー砂防工学・水路実験に基づく土石流の流動機構解明・土石流の数値シミュレーションモデルの開発土石流,土砂災害砂防学会、日本森林学会、日本地球惑星科学連合さかいゆういち2022年1月更新TEL:028-649-5542図1土石流の水路実験分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: -Mail: sakai[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要森林科学科砂防工学研究室農学部助教酒井佑一

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