環境作用による腐食や、車両交通による疲労等で劣化した橋梁などのインフラ鋼構造物を対象として、鋼部材の補修・補強に関する研究を取り組みます。近年、腐食しなく、軽量で現場でのハンドリングが良い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を活かして、鋼・コンクリート部材の新しい補修・補強技術として、CFRP接着工法が注目されており、研究開発が活発に行われています。しかし、CFRPと鋼部材の接着接合部に関して、解決すべき課題が残されています。そこで、私達は、CFRP接着による鋼構造物の補修・補強の設計法の確立に向け、接着接合部の静的強度、疲労耐久性、クリープ特性、破壊メカニズムを明らかにすることを目的として、実験的・解析的な検討を行います。教育・研究活動の紹介研究室に配属されると、まず前半では、ゼミ、ディスカッションを行いながら、国内外の文献調査をし、構造工学分野に関する知識はもちろん、自分自身の研究課題の現状・課題解決のアプローチを身に着けます。そして後半では、試験体の設計・作製、載荷実験あるいは解析手法、解析検討パラメータの設定、データ分析といった一連の研究に取り組みます。また、なるべく同じ目線で教え合いながら、研究を進めたいと思っています。今後の展望繊維強化プラスチックの強みを活かして、既設鋼構造物の維持管理の研究開発に貢献したいと考えています。社会貢献等(特徴と強み等)(社会活動特許等取得状況産学連携・技術移転の対応等)構造工学、維持管理工学・接着接合部のクリープ特性に関する研究・接着接合部の静的強度・疲労耐久性の評価に関する研究・炭素繊維強化プラスチック(CFRP)接着による鋼構造物の補修・補強に関する研究接着接合,接着はく離,接着破壊基準,主応力,接着強度,疲労耐久性,クリープ特性,鋼構造物,鋼橋,溶接継手,疲労き裂,維持管理,補修・補強,炭素繊維強化プラスチック(CFRP),真空含浸(VaRTM)工法,き裂進展解析,応力拡大係数,熱伝導解析,溶接残留応力公益社団法人土木学会(JSCE)、一般社団法人日本鋼構造協会(JSSC)、建設分野のFRPに関する国際学会(IIFC)繰返し曲げ振動疲労試験装置、静的載荷試験装置、MSCMarc(非線形有限要素解析ソフト)、EERC/Fiber(弾塑性有限変位解析ソフト)、疲労き裂進展解析、画像情報から立体モデリング、はく離進展計測システム、非接触3次元変形計測システム、真空含浸(VaRTM)工法タイウィサル2022年1月更新TEL:028-689-6210分野研究テーマキーワード所属学会等特記事項URL: https://sites.google.com/view/uustruct/homeMail: vthay[at]cc.utsunomiya-u.ac.jp研究概要社会基盤デザイン学科構造研究室地域デザイン科学部助教THAY VISAL
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