私私acccii�����生息する細菌やイネに内生する細菌の窒素固定活性を高めるべく研究を行っています。農学部附属農場や土壌学研究室の教員との共同研究によって、牛糞堆肥の長期連用により化学肥料の長期連用と比較し土壌細菌の種類やそれらの比率、すなわち細菌叢�が変化し(図2)、土壌細菌による窒素固定活性が高まることを見出しました。本農業新聞でも紹介されました。堆肥を撒き牧草を栽培しておられる北海道の酪農家が新聞の記事を読まれて共感し、わざわざ電話でご連絡くださいました。本研究を継続することで、持続可能な農業に取り組んでおられる農家の方々にとって参考と研究成果は学術誌に掲載され、日pedcidilaticiの耐酸性能や腸内環境をなる知見の提供に結び付けば良いなと考えています。■発酵食品製造のスターター乳酸菌の発見と分析宇都宮市の青源味噌株式会社との共同研究は、甘酒乳酸菌発酵飲料o(ペディオ)の開発に結び付きました。乳酸菌Pedioがスターターとして用いられています(図3)。私の研究室ではAS1を甘酒の乳酸発酵原液から分離し、その学名を明らかにする過程を担当しました。いくつか分離された乳酸菌の中で、AS1みのバランスが整った発酵を行うことがわかり、選抜されました。また、DNA塩基配列の他に生化学的特性からAS1ると結論付けられました。現在はP.整える効果に着目した研究を行っており、新たな機能性を解明しようと試みています。pedcidilaticiAS19coccusaoの製造には植物性9株は特に酸味と甘9株がP.acidilaticiに属す9株大阪大学薬学部から大学院薬学研究科に進みました。学生時代は自動車のタイムトライアル競技「ジムカーナ」にのめり込みました。スポーツカーを購入するため、3年生の夏休みはアルバイトを掛け持ち。休みなく働いて体調を崩し、2、3日入院したこともありました。ジムカーナは思い通りに車を操る爽快感が魅力です。どんなスポーツでもそうですが、競い合う面白さがあります。 テニスサークルや空手部にも入りました。特にテニスは研究室に入ってから打ち込むようになり、研究室対抗のテニス大会は白熱しました。クラスの仲間との交流も思い出に残っています。薬学部は実験が多く、夕方まで実験した後もみんなで集まって食事やドライブを楽しんだり、夏休みに男子学生10人くらいで大阪港から船旅で沖縄に旅行したりしました。化学が好きで薬学部に進学後、環境問題に関心を持つようになり、細菌を使ってクリーンエネルギーである水素ガスを発生させる研究をしている教授の研究室に入りました。実用性はともかく、微生物の多様性、多機能さを知ることができ、現在の研究につながっています。研究の楽しさは実用性だけでなく、新しい発見があることです。実験で試行錯誤を重ねて結果を出したときの喜びがあるから続けられます。学生たちにも関心を持って取り組んでほしいです。方法を指示された実験でも工夫の余地は必ずありますし、関心を持つことが楽しさにつながります。新入生には、いろいろなことにチャレンジしてほしいと思いますが、将来をイメージしたバランス感覚も大事です。自分の好きなことを極め、その道に進むと決めたら打ち込んでもいい。しかし、それができるのは一部の人ですので、就職などを見据えて研究の技術や考え方を養ってほしいですね。大学の4年間は経験を通して将来への方向性を決めていく期間です。そして、語学を意識してほしい。今は支援やプログラムも充実していて留学のチャンスは多いと思います。私も助手のときに留学しましたが、教授と対等な立場で議論する学生もいて、日本社会の中で定まった価値観が海外では絶対ではないことを実感しました。留学は価値観の多様性を学ぶ良い機会です。13●UUnow第58号 2024.4.20「ジムカーナ」にのめり込んでいた学生時代図3 甘酒乳酸菌発酵飲料pedioと製造に用いられるPediococcus acidilactici AS19 の細胞(背景)図2 牛糞堆肥(赤点線)と化学肥料(青点線)をそれぞれ施用した水田土壌、および無肥料水田土壌(黒点線)の細菌叢の違い私私のの私私のの今につながる微生物研究との出会い 前田 勇わたしのわたしの学生時代学生時代私私私私
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