RoboticsEngineeringandAgriculture-technologyLaboratoryオープンイノベーションを実現するためには、いろいろな背景を持つ人たちとの議論が欠かせません。教員、学生はもちろん、企業、ベンチャー、自治体関係者など学外のメンバーも加わったプロジェクトチームが結成され、それぞれのテーマにおいて社会実装を目指しています。学生が参加することで、設立理念にある「起業家精神の高い人材の育成」につながることも期待されています。社会実装に向けた成果の達成度合いを「イノベーション達成レベル」(4段階)で評価。「レベル4」は大学発ベンチャーの株式公開(インパクトあるイノベーションの達成)、研究成果による持続的ビジネスが可能、実用化・商品化、のいずれかを達成したものと定義しており、4つのプロジェクトがレベル4を達成しています。ロボティクス・工農技術研究所(通称:REAL)は、工学と農学の融合によって新たな技術や産業の創出を目指す産学官の研究開発プロジェクト拠点施設です。「研究成果の社会実装を加速するために、起業家精神の高い人材を育成しながら、人材・知・資金の好循環を具現化できる研究システムの構築」を理念に掲げ、2018年に設立されて以来、様々な研究プロジェクトが進行しています。ここでは、社会実装が進んでいる3つの研究を特集します。工農連携の実践の場であるREALのビニールハウスではイチゴを栽培し、様々な研究を推進しています。通常廃棄されるイチゴの葉の資源化に取り組むのが工学部の佐藤剛史教授。イチゴの葉をそのまま活用したり、超臨界二酸化炭素(※)や高温高圧水を用いてイチゴの葉から有用成分を抽出し製品化につなげるプロジェクトを栃木県内企業と協働で進行しています。■イチゴの葉を資源に。循環する社会を目指してロボティクス・工農技術研究所REALREAL所長インタビュー■チャレンジする精神を評価社会実装への挑戦佐藤剛史教授REALのビニールハウス内で(陽東キャンパス)REAL所長・尾崎功一工学部教授UUnow第58号 2024.4.20●2REALproject12イイチゴまるごと活用技術
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