宇都宮大学広報誌 UUnow 第58号
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高松 将人工学部基盤工学科4年 一人一人が主体的に行動するコロナ禍での経験が原動力に宇大ラーニングサポーターは特定のリーダーを決めずに、全員がリーダーシップを発揮しながら活動することが一つの特徴です。各自が主体的に動くことを意識して活動しています。私は元々、主体的な行動は苦手でしたが、一人一人が自立しつつも皆で支え合いながら活動してきたので、今では積極的に行動できるようになり、成長を実感しました。入学したときはコロナ禍で、オンライン授業が続きました。友達ができず、先輩も知らず、縦横のつながりがなくて情報を収集できないので学修面で苦労しました。だからこそ、ラーニングサポーターの活動を通して困っている学生を手助けしたいという思いがあり、その実現が一番のやりがいです。2月23日、宇大ラーニングサポーターの発案による交流会を峰キャンパスで開催しました。この交流会は、大学や高校でピアサポートに携わっている学生同士の交流を深めるとともに、ピアサポートに求められる知識やスキルを身につけることが目的です。当日だけではなく準備段階から交流を深めることを目指し、他大学の学生と定期的にミーティングを行い、企画内容について議論を重ねました。当日は宇大を含め5校のピアサポート関連団体が集まりました。各校のサポート組織について情報交換をしながらピアサポート組織の在り方を考えるセッションと、ピアサポートを行う上で必要なファシリテーションや傾聴力などについて学ぶセッションの2つに分かれ、議論を行いました。宇大ラーニングサポーターは、今回の交流会での学びを生かし、より質の高いサポートを提供していきます。ピアサポート団体の交流会“PeerLinkwithU”佐藤 芽以農学部森林科学科2年 自分と同じ宇大生のために仲間から学んだ「傾聴と受容」黒岩 美穂国際学部国際学科2年 組織づくりを経験大学での学修方法を考えるように人と話すこと、関わることが好きなので、それを誰かを助けることに生かせたらいいなと思い、この活動に参加しました。自分と同じ宇大生をサポートすることを通じて、自分の働きが役に立っていることを実感できます。オープンキャンパスでは高校生が持つ不安の解消に貢献することができ、今後も続けたいと思いました。新しい取り組みを始めようと呼びかけたときに手伝ってくれる仲間の存在は心強いです。先輩の活動に学ぶことも多く、特に相手の話を聴き、相手を受け入れる「傾聴と受容」が大切だと思いました。自分のコミュニケーションにも応用でき、自分を見直すきっかけになりました。いろいろなことに挑戦してみたいという思いがあり、1年生のときから活動しています。しっかり活動できる組織にするためにはどうしたらいいかを考え、そのプロセスに携われたことはいい経験でした。新入生向け履修相談会では、一人一人に寄り添って話をしていく中で、不安気な新入生が安心してくれたことが嬉しかったです。学修面のサポートを通じて学修へのアプローチを考える機会が増えました。レポート作成やディスカッションで何が必要なのか、プレゼンテーションにおける質問力など、入学したばかりの頃はそれほど興味がなかった、大学で勉強するためのスキルに興味を持つようになりました。宮澤 岳暉共同教育学部数学分野4年学生だからこそできること着実に改善していく実行力古川 京弥工学部基盤工学科4年 過去の自分と重なる新入生自分で答えを出せるようにサポート人に寄り添ったり、人の話を傾聴したりという教員に必要なスキルを磨きたいという思いから参加しました。履修相談会などでは、同じ学生の目線で話を聴き、アドバイスをしました。学生同士だからこそ聴ける悩みもあるので、そこに携わることができるのは、ラーニングサポーターの魅力であり、やりがいだと感じています。学生を支援するといっても自分も学生なので、自己研鑽に励んでいて、実行する力が高まってきたと感じます。また、「学長ティータイム」で広報活動の必要性について学長に直接アピールする機会があり、その成果として教務ポータル上でラーニングサポーターの情報を発信できるようになりました。新入生のときにコロナ禍で苦労した経験から、困っている学生の相談相手になりたいと思ったことがサポーターになった動機です。4月の履修相談会に参加した新入生が入学当時の自分と同じような悩みを抱えていると感じ、経験からアドバイスしました。感謝されたときはこの活動をやっていて良かったと思いました。学生からの相談に対応していくうち、相手にどんなバックグラウンドがあって、なぜその問題にたどり着いたのか、過程を考えるようになりました。サポーターは答えを提示するのではなく、学生自身が答えを出せるよう促すのが役割だと思うので、その過程を気にかけるようにしています。7●UUnow第58号 2024.4.20

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