■歴史■沿革峰ヶ丘講堂は、宇都宮大学の前身である宇都宮高等農林学校の講堂として大正13(1924)年に竣工しました。講堂に先立ち建設された木造2階建の本館(大正11年、昭和24年焼失)は、現在のUUプラザの位置に置かれ、大谷石造の図書館書庫(大正13年)等と共に、庭園(大正15年)を取り囲むように諸施設が配置されました。平成29年に登録有形文化財に登録された同講堂の調書にて、「…旧講堂は、隣接する旧図書館書庫と、木材と石材の軟らかい対比で構内をつつみ、美しい景観と歴史的な雰囲気を醸し出す」との所見が記されているように、現在のヒストリカルゾーン(※)にキャンパス黎明期の景観を偲ぶ主要な要素となっています。今年で築100年を迎えた峰ヶ丘講堂。その歴史や建築的特徴、現在の役割などを詳しく紹介します。 ※ヒストリカルゾーン:峰キャンパス北西部にある、峰ヶ丘講堂や石蔵、庭園(フランス式庭園、イギリス式庭園、日本式庭園)とそれらを見渡すUUプラザからなる歴史的エリア(裏表紙参照)宇都宮高等農林学校の講堂として竣工入学式などの式典や講演会、多人数講義などに使用学園紛争により講堂としての使用停止学生サークルの部室として利用されることに改修工事着工改修を求める多くの要望を受け、本学同窓生を中心とした有志の寄附金等により実現改修工事竣工改修工事の様子昭和7年(1932)年頃。宇都宮高等農林開校十周年写真帖より昭和17(1942)年頃。農学部創立80周年記念誌よりUUnow第59号 ●22009平 212008平 201970昭 451924大 13特集峰ヶ丘講堂100年の歴史が宿る場所
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